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相続相談@京都

相続相談@京都

相続人、相続財産、遺言など、相続にまつわるお悩みはございませんか?

遺産相続は、一生のうちに何度も体験するものではありません。そのため、相続手続きの仕方や、そもそもどのように動けばよいのかわからない方は多いと思います。
相続では、何をいつまでにやるべきでしょうか?その遺産は誰が相続することになるのでしょうか?そもそも他の相続人に被相続人の財産を生前から一人で管理されており隠された遺産があるかもしれないと疑念をもたれているのではないでしょうか?遺産を適切に分けるにはどのような法的手段があるのでしょうか?被相続人が債務だらけで相続放棄をしたいがどうすればよいのか?遺言を発見したがその後どうすればよいのか?
様々な疑問がつきませんが、悩んでいる時間もないのかもしれません。
遺産相続は、紛争防止のために早めに相談に来られてください。
また、相続の難しい点は、ただ財産の問題を取り扱うだけではないところです。ご家族の気持ちの問題を大切にしながら、できる限り、円満な解決を目指していきたいと思います。

 

 

相談事例一覧

被相続人の死亡

在日外国人が亡くなった時

日本に在住していたアメリカ人の夫が先日亡くなりました。相続人は私と子供の二人ですが、日本にある不動産の相続はどのようにすれば良いのでしょうか?遺言はありません。

相続にかかる身分関係等について公証役場で宣誓供述書を作成します。相続人全員で遺産分割協議書を作成します。必要な添付書類を添えて法務局に相続登記の申請をします。

 

相続手続き回避のために遺言代用信託を活用したい

私は妻と二人で暮らしています。お互い高齢になり子供達は独立して遠方に住んでいるため、私に何かあった時、残された妻が諸手続きをこなせるか心配です。私が死んだ後すぐに葬儀費用や妻自身のための生活費が必要になりますが、私名義の預貯金から相続手続きをしてこれをすぐにおろすことは難しいと聞きました。しかし現金で置いておくのは心配です。良い方法はないですか?

生前に遺言代用信託を設定しておいて委託者の死後は受益者である妻のために受託者が金銭の管理や支払等を行うようにしておきましょう。

 

親亡き後のために信託を利用して遺産承継をしたい

私には長男長女がいます。長女は結婚して家族と暮らしていますが、長男には障害があり私と一緒に暮らしています。私は今年75歳でこれから先何があってもおかしくないため、私がなくなっても障害のある長男が生活に困らないようにしたいのですがどうすれば良いでしょうか?

障害のある子を受益者として遺言で信託を設定し、親が死亡した後の子の生活を支えます。

 

受益者連続信託を利用して事実上後継ぎ遺贈と同様の効果を持つ資産承継を実現させたい

私は妻に先立たれその後再婚しました。先妻の子は既に独立し現在は5歳と二人で暮らしています。私も高齢になり自分の死後、一人残される妻のために私の全財産を残そうと思っていますが後妻との間には子はないため後妻がなくなる時はその遺産が後妻の兄弟にわたると聞きました。私としては自分のなした財産が直接関わりのない後妻の兄弟に渡ることに納得できず、後妻の死後は前妻との子にその財産を引き継いで欲しいと思うのですが、遺言による後継ぎ遺贈は認められないが、後妻に相続させた財産を先妻の子へ渡すために何か良い方法はないか?

遺言で後継ぎ遺贈型の受益者連続信託を設定して将来における財産の承継者を定めます。遺言代用信託で後継ぎ遺贈型の受益者連続信託を設定して将来における財産の承継者を定めます。

 

遺言書の確認

相続に関する事項が記された書置きが見つかった時及び公正証書遺言の探し方

私の父が亡くなり身の回りの品物を整理していた時便箋に私に財産を全部やると書かれ日付と署名があり印が押されたものが出てきました。特に封書に入れられてはいませんが、どう対応すれば良いのでしょうか?また他に遺言があるかどうか調べるにはどのようにしたらよいでしょうか?

自筆証書遺言はそれがどのような状態にかかわらず直ちに家庭裁判所に提出し検認の手続きを取る必要があります。公正証書遺言の原本は公証役場に保管されているため登録された遺言は検索が可能です。

 

封印のある自筆証書遺言を開封したい

私は父から自分が書いた遺言書だからもしもの時に呼んでくれと頼まれ封印された遺言書を預かっていました。この度父が亡くなったことから中身を確認したいのですが勝手に開封しても良いのでしょうか?

必要な手続きがあれば教えて下さい自筆証書遺言は勝手に開封せずそのままの状態で直ちに家庭裁判所に対して提出して検認の手続きを取る必要があります。検認された遺言書については裁判所に対して遺言書検認済証明申請をすることになります。

 

無効と思われる遺言書が見つかった時

私の夫はがんのため入院先の病院で亡くなりましたが、その後病院で書かれたという遺言書が見つかりその内容は、愛人である女性に全部の財産を残すということでした。しかし筆跡もおかしく夫は入院直後から意識は混濁していたことからこの遺言書は偽造であり無効であると思われます。

遺言書に関してはその内容が偽造であり無効であると思われたとしても、まず家庭裁判所の検認の手続きを取る必要があります。その上で遺言書が無効であることの確認調停を申し立てることとなります。調停が不成立に終わった場合ないし審判がされないことになった場合に無効確認訴訟を起こすためには、調停不成立証明書を取る必要があります。調停で無効の確認が出来なかった場合には地方裁判所に対して遺言無効確認の訴訟を提起します。

 

在日外国人の遺言書を日本で検認したい

日本で暮らしていたフランス人の父が亡くなりましたが遺言書は長男である私が預かっています。遺言書の検認は日本の家庭裁判所で行うことができるのでしょうか?またその手続きはどこの国の法律に従って行われるのでしょうか?

自筆証書遺言の場合には、日本の家庭裁判所に遺言書の検認の申立が可能です。その場合は、父親が死亡したことがわかる住民票を添えて住所地の家庭裁判所に申立をします。検認を終えた後、家庭裁判所に対し検認を受けた旨の証明の申立をします。

 

相続財産調査

不動産の保有状況を調査する時

父は祖父の遺産として実家周辺の山林等多数の不動産を所有していたと聞いていますが相続人である私たちにはその所在等が正確には分かりませんので調べる方法を教えてください。

不動産の所在が概ねわかっている場合には当該不動産の権利関係を確認するために不動産登記簿閲覧します。次に登記事項証明書を取得します。名寄帳で不動産の所在を調べることもできます。相続税の額を算定するために不動産の評価を調べます。

 

相続債務の有無を調査する時

父は自営で営んでいましたが先月亡くなりました。後継者がいないので印刷業は廃業にしようと思うのですが最近取引業者や金融機関から父の債務に関する請求書が郵送されてきています。父の債務についてはどうすれば良いでしょうか。

金融機関に対して被相続人の借入金の残高等についての問い合わせをします。被相続人が営んでいた事業を廃業する場合には取引業者や金融機関に対して廃業通知を出します。

 

相続財産の中に賃貸物件があるとき

夫は生前アパートを経営していましたが、先日亡くなりました。現在も何人もの賃借人が住んでいます。大家後はどのようになりますか?

賃借人に対して賃貸人が変更した旨の通知をします。アパート経営を継続しない場合には賃借人に対して賃貸借契約終了の申し入れをします。相続人全員が相続放棄した場合は相続財産管理人の選任の申立をします。

 

相続財産の中に賃借物件があるとき

私達家族は借地に家を建てて住んでいましたが、長男が大学に進学したことからマンションを借りました。ところがこれらの賃借の契約者であった夫が先日亡くなったので、地主とマンションの家主が明け渡しを求めてきました。私たちは出て行かなければならないのでしょうか?

賃貸人に対して賃借人が変更した旨の通知をします。賃貸借契約を継続しない場合には賃貸人に対して賃貸借契約終了の申し出をします。

 

相続財産の中に係争中の土地がある時

父が死亡し支度とこれと地続きの土地を残したのですが、実は地続きの土地の方が私が購入資金を出して名義だけ父にしたものですから、名義は父でも真の所有者は私なのです。しかし次男と三男はその土地の遺産であるから遺産分割をすべきだと主張しています。今後この土地が遺産かどうかを巡って裁判が行われると思いますが、その間遺産分割の手続きはどのようになるのでしょうか。

民事訴訟により所有権の帰属を確定させます。本件の場合は他の相続人に対し所有権移転登記手続請求をすることになります。他の相続人に対して遺産分割の協議の申し入れをします。遺産分割の合意が成立しない場合には遺産分割禁止の調停を申し立てることもできます。

 

土地建物が相続財産かどうか争いがある時

父が亡くなり母・兄・私が相続人となります。父は借地上に家を建てて住んでいたのですが、数年前に敷地を地主から買取ました。ところが土地は父名義ではなく兄名義に移転登記され建物も兄名義となっています。登記手続きは兄が勝手に行ったものだと思います。土地建物が遺産であることを明確にするにはどうしたらいいですか?

遺産の範囲に争いがある場合は遺産に関する紛争調整調停を申し立てます。調停成立時には遺産であることを確認する調停条項を作成します。調停が成立しなかった場合訴訟を提起します。

 

相続人調査

相続人の存在が不明であるとき

内縁の夫が亡くなった為遺産を整理することになりました。内縁の夫には婚姻届を提出した妻がいるという話を聞いていますが名前も住所も分からず死亡している可能性もあります。相続人がいるかどうかを調べるにはどのようにすれば良いでしょうか?

被相続人の戸籍謄本等を請求し相続人の存否を調査します。相続財産管理人選任の申立てをします。相続人捜索公告の申立をします。相続人が存在しない場合、特別縁故者への分与を請求します。

 

所在や生死が分からない相続人がいる時

先日父が亡くなりました。父の相続人としては母と私の他に弟が一人いますが、弟は10年前に家を飛び出して以来消息がわかりません。母と私だけで財産を分割したいと思いますがどのようにすればいいでしょうか?

不在者財産管理人選任審判の申立をします。不在者財産管理人の権限外行為許可審判の申立をします。不在者財産管理人が他の共同相続人と遺産分割協議を成立させます。失踪宣告審判の申立をします。失踪宣告の審判が確定した場合には失踪届けをします。

 

行方不明になっていた相続人が生きていた時

父が死亡した時に兄が10年以上音信不通だったため家裁に失踪宣告を出してもらって残りの相続人である母と私で財産分割しました。ところがこの度兄が戻ってきましたがどのような手続きをとればいいですか?

失踪宣告取消の申立をします。失踪宣告取消の審判に基づき失踪宣告取消の届出をします。失踪宣告取消を受けた者は既に行われた遺産分割について財産の返還を請求することができます。

 

相続人の中に胎児がいる時

父が交通事故で死亡しました。私は現在妊娠6ヶ月の妻です。夫には自宅である土地建物、預貯金があります。夫の両親は死亡していますが、妹がいます。生まれてくる子供は夫の遺産を相続することができますか?

子の出生を待って特別代理人選任の審判申立をし遺産分割協議をします。

 

内縁の子が相続する時

内縁の夫が先日亡くなりました。私たちには未成年の子供が二人いますが認知されていません。私たちが住んでいる自宅は夫が購入したもので夫名義です。この家を二人の子供に相続させたいと思っています。どのようにすればいいですか?

認知の訴えを提起します。認知の届出をします。そして特別代理人選任の審判申立をし、遺産分割協議をします。

 

財産を相続させたくない相続人がいるとき

3年前に父が亡くなり母は自宅不動産と預金4000円を相続しました。しかし母と同居していた兄が母の預金通帳から3000円を引き出しギャンブルや交遊費に使ってしまいました。また兄は時々母を虐待し母はこのような兄には一銭も遺産を渡したくないと言っています。どのようにしたら母の希望が叶いますか?

相続権を剥奪するためには被相続人が家庭裁判所に推定相続人廃除の審判申立をします。推定相続人廃除の申立後審判が確定する前に、相続が開始した場合、相続財産をめぐる混乱を防止するため家庭裁判所は遺産管理人の選任、その他の遺産の管理に関する処分を命ずることができます。
推定相続人廃除の審判が確定し相続人が自ら財産を管理することができるようになった時、家庭裁判所は申立てにより又は職権で遺産管理人選任処分の取消しの裁判をしなければなりません。推定相続人廃除の審判が確定した時は被廃除者である相続人は直ちに相続権を失います。廃除の届出によって効力が発生するものではありません。申立人は審判確定の日から10日以内にその旨の戸籍の届出をしなければなりません。

 

遺言により相続人廃除の意思表示があった時

私は友人が遺言書を作成した際、遺言執行者に指定されました。友人が亡くなり友人の遺言書を読むと長男を相続人から廃除する旨の遺言が書かれていました。私は遺言執行者として今後どのような手続きをすれば良いでしょうか?

遺言執行者は推定相続人を廃除する遺言の効力を生じた後遅滞なく家庭裁判所に廃除の審判の申立をしなければなりません。審判が確定するまでの相続財産をめぐる混乱を防止するため家庭裁判所は遺産の管理に関する処分を命ずることができます。推定相続人廃除の審判が確定し相続人が自ら財産を管理することができるようになった時、家庭裁判所は申し立てにより遺産管理人選任処分を取り消さなければなりません。推定相続人廃除の審判が確定した時は被廃除者である相続人は直ちに相続権を失います。廃除の届出によって効力が発生するものではありません。遺言執行者は審判が確定した日から10日以内にその旨の戸籍の届出が必要です。

 

推定相続人の廃除を取り消す時

同居していた長男が私の預金を勝手に引き出してギャンブルや遊興費に使ってしまい私に対して暴力をふるうこともあったため家庭裁判所に相続人廃除の申し立てを行い推定相続人であることを廃除する審判が確定しました。しかしその後長男は真面目に暮らし私の面倒を見てくれましたので推定相続人廃除を取り消そうと思います。どのようにすれば良いでしょうか?

推定相続人廃除の取消しをするためには被相続人が家庭裁判所に推定相続人廃除の取消しの審判の申立をし、推定相続人廃除の取消しの申立て後審判が確定する前に相続が開始した場合に相続財産をめぐる混乱を防止するため家庭裁判所は遺産の管理に関する処分を命ずることができます。推定相続人廃除の取消しの審判が確定し、相続人自らが財産を管理できるようになった時は、家庭裁判所は申立てにより又は職権で遺産管理人選任処分の取消しの裁判をしなければなりません。推定相続人廃除の取消しの審判が確定したときは申立人はその日から10日以内にその旨の戸籍の届出が必要です。

 

遺言により推定相続人の廃除を取り消す時

私は友人作成の遺言書で遺言執行者に指定されました。友人は生前家庭裁判所に長男の推定相続人廃除の申立をし審判により長男は推定相続人の地位を失っていました。ところが友人が亡くなって遺言書を読んだところ推定相続人廃除の取消しが書かれていました。私は遺言執行者としてどのようにして推定相続人廃除の取消しを行ったら良いでしょうか?

遺言執行者は推定相続人廃除を取り消す遺言が効力を生じた後遅滞なくその推定相続人の廃除の取消しを家庭裁判所に請求しなければなりません。推定相続人廃除の審判が確定するまでの相続財産の混乱を防止するため家庭裁判所は遺産の管理に関する処分を命ずることができます。推定相続人廃除取消しの審判が確定し、相続人が自ら財産を管理できるようになった時は家庭裁判所は申立てにより又は職権で遺産管理人選任処分の取り消しの裁判をしなければなりません。推定相続人取消しの審判が確定した時は遺言執行者は審判が確定した日から10日以内にその旨の戸籍の届出が必要です。

 

相続人の不存在

相続人のない財産から債務の弁済を受けたい時

私は知人にお金を貸して知人の所有不動産に抵当権の設定を受けましたが、その知人が最近死亡したため相続人について調査しましたところ、相続人はいないようです。明日お金を回収するためにはどのようにすれば良いでしょうか?

相続人のない相続財産から債権を回収するためには、相続財産管理人の選任を申し立てます。相続財産管理人は相続債権者受遺者を確定するため請求申出の催告をします。債権者は相続財産管理人に対して債権届を提出し相続財産から弁済を受けることができます。

 

相続人のない財産を管理処分してもらいたい時

隣地の建物は老朽化し倒壊の恐れがあり危険です。取り壊してもらいたいのですが所有者は既に亡くなっており相続人もいません。どうすれば良いでしょうか?

相続人のない財産を管理処分してもらいたい場合には、相続財産管理人の選任を申し立てます。相続財産管理人は相続財産を管理し、家庭裁判所に管理状況を報告します。相続財産管理人が相続財産を処分する場合には家庭裁判所に権限外行為の許可を申し立てます。

 

相続人のない財産から葬儀費用等を支払ってもらいたい時

最近知人が亡くなったのですが、みよりも相続人もなかったため私が葬儀費用等を立て替えました。知人には500万円ほどの預金があるのですが、この預金の中から葬儀費用を受け取ることはできるのでしょうか?

相続人のない財産から葬儀費用等の支払を受けたい場合には、相続財産管理人の選任の申立をします。相続財産管理人がその認定によりあるいは権限外行為許可の審判を申し立てて葬儀費用を支払います。

 

相続人のない財産を国庫帰属させたい時

最近親戚が亡くなったのですが相続人はいません。遺産を国庫に帰属させるためにはどうすれば良いでしょうか?

相続財産管理人は相続人が不存在であることを確定するため相続人捜索の公告を申し立てます。相続財産管理人は国庫に帰属する財産を確定するため報酬付与の申立をします。相続財産管理人が預金を国庫に帰属させる場合、裁判所債権管理官の指定する口座に納付します。相続財産管理人が不動産を国庫に帰属させる場合、所轄財務局長に引き継ぎます。

 

相続財産管理人選任後に相続人が現れた時

私は父の死後裁判で認知を受けましたが、父の遺産については既に相続財産管理人が選任されています。私が父の遺産を取得するためにはどうすればいいですか?

相続人は相続人の捜索期間内に相続権を申し出ます。相続財産管理人は遅滞なく相続人に対し残存する相続財産を引き継ぎます。相続人又は相続財産管理人は相続財産管理人選任処分取消の審判を申し立てます。相続財産管理人は任務終了にあたり管理終了報告書を家裁に提出します。

 

特別縁故者の審判に不服があるとき

異母兄弟の兄が亡くなりました。兄に妻子はおらず両親も3年以上前に亡くなっており兄の財産を相続する者はいません。私は父から認知を受けていませんが兄とは血族関係にあるため特別縁故者として財産分与も受けようと家庭裁判所に申し立てたところ、却下されました。私は却下の判断に納得することができません。不服申し立てはどのようにしたらよいでしょうか?

特別縁故者に対する財産分与の申立てを却下する審判に不服がある場合は即時抗告の申立をします。分与の審判があった時分与の額に不服がある場合は即時抗告の申立ができます。

 

相続人の範囲をめぐる争い

子の認知を巡って争う時

昨年父が亡くなり遺産分割の相談をしていたところ父の子供と名乗る者が現れ相続分を主張してきました。しかし父の残した日記には父が子供をやむを得ず認知したことが記されており、母も認知に至る経緯を把握していました。父が生前した認知を取り消すことはできるのでしょうか?

認知が真実に反し認知者と被認知者の間に血縁関係がない場合には民法786条に基づく認知無効の調停を申し立てます。調停で合意が出来なかった場合、認知無効請求の訴訟を提起します。

 

内縁の子の認知を巡って争う時

母と内縁の夫婦だった父が亡くなりました。現在住んでいるマンションは父の名義であるため認知されていない。私は亡くなった父の戸籍上の妻からマンションを出て行くように求められています。マンションを相続するためにはどのようにすればいいですか?

認知を求める相手である父が死亡しているので検察官を被告として認知請求訴訟を提起します。そして亡くなった父との親子関係が認められると亡くなった父の遺産であるマンションを相続することも可能となります。

 

養子縁組を巡って争う時

認知症を患っていた父が亡くなり遺産分割を行おうとしたところ、姉の夫が父母と養子縁組していることがわかりました。養子縁組の手続きは父が認知症になってからされておりその経緯を知る者は姉夫婦の他にいません。義兄に私たち実子と同じ割合で遺産が分割されることを防ぐ方法はないのでしょうか?

養子縁組無効の調停を申し立てます。養子縁組無効の確認請求の裁判を提起します。義理の兄から死後離縁許可の審判を得た上で協議離縁します。

 

祭祀財産を承継する相続人が明らかでないとき

父が亡くなり遺産は全て兄に相続させる旨の遺言がなされていました。相続人は兄と私の二人ですが私は遺産を取得したいことから今後法事を主催したり墓の管理費等を負担するつもりはありません。兄も自分から祭祀財産を承継しようとは言いません。兄に祭祀財産を承継してもらいたいと思いますがどのようにしたらよいでしょうか?

祭祀財産は被相続人からがその承継者を指定せず慣習が不明であるときは家庭裁判所に際し財産の承継者の指定を求める調停または審判の申立をします。調停が成立した場合は祭祀財産の承継者の指定を記載した調停条項を作成します。

 

他の相続人により相続分が侵害されている時

母が亡くなり子である兄弟私の3人が相続しました。母の死後半年程度経過してから遺産分割の協議をしようと遺産である土地の全部事項証明書及び建物の全部事項証明書を取り寄せたところ、兄の単独名義による相続登記がなされていることが判明しました。私は兄が単独で取得することに合意したことはありません。どのようにしたら私の権利を回復することができるのでしょうか?

相続人全員を相手方にして遺産分割の協議を申し立てることができ、遺産分割の協議が調わないときは家庭裁判所に遺産分割の調停または審判の申立てをすることができます。遺産分割の調停が成立した時は遺産分割の内容を記載した調停条項を作成します。相続財産として争いがあることから遺産分割の協議が出来なかった時は遺産であることの確認や相続登記の抹消登記請求等の民事訴訟を提起することになります。相続登記の更正登記手続請求訴訟を提起した場合、被告が民法884条の消滅時効を援用し更生登記手続きが認められない場合があります。

相続の承認・放棄

限定承認

相続財産の中に一部借金がある時

実家の父が他界しました。父は個人商店を経営していましたが、経営悪化で借金がかなりありそうです。自宅店舗にも金融機関の抵当権が設定されています。その他にも借り入れがいくらあるのか分かりません。できれば相続した財産の範囲でのみ借金の返済をしたいと思うのですが、どのような手続きを取れば良いでしょうか?なお母は数年前に他界しており相続人は私と兄の二人だけです。

相続の限定承認申述の申立てを家庭裁判所にします。

 

限定承認をした後に借金を清算する時

家で2ヶ月ほど前に兄が亡くなったのですが、金融機関クレジット会社等の借金がかなりありそうで、兄の財産を全て処分しても返済できるかどうか不明だったため、笠井に限定承認を申し立て受理されました。今後金融機関クレジット会社等に対する債務の清算手続きを行わなければなりませんが、その方法について教えてください。また税金の滞納があった時その税金はどうしたらよいのでしょうか?

限定承認の広告の手続きをします。知れたる債権者に対しては個別に催告します。滞納税金と相続債権者に対する弁済は原則としている税金が優先します。

 

限定承認の申述に後見監督人の同意がなかった時

私は妻の後見人です。妻の父は多額の負債を抱え死亡しました。相続人は妻一人ですが、私は限定承認の手続きをしました。しかし、後見監督人の同意を得ませんでした。限定承認を取り消すことができるでしょうか?

被後見人又は後見人が限定承認の申述をした家庭裁判所に対して書面をもって限定承認の取り消しの申述をします。

 

限定承認をした条件付き債務の弁済額を確定させたい時

私が限定承認した財産の中には条件付きの債務が入っています。弁済にあたってこの債務を確定させるためにはどのような手続きをすれば良いでしょうか?

鑑定が必要な条件付き債権又は存続期間の不確定な債権の債権目録を提出する必要があります。また届出債権に対する調査をして最近内容を明確にしておく必要があります。

 

限定承認した相続財産の価格弁済をする時

私は亡くなった父の相続について限定承認をすることにしました。相続財産の中には父が大事にしていた絵画が入ってあります。私としても父との思い出の品であるためできれば手元に残していきたいと思います。どうしたらよいでしょうか?

限定承認者が相続財産を取得する方法としての競売と競売を差し止める手続き限定承認後に行う相続債務の清算手続きにおいて相続財産を看過する必要がある場合に限定承認者はこれを競売に付さなければなりません。しかし、相続債権者受遺者は相続財産の客観的価値によって弁済を受けるという立場にあるため相続債権者等にとっては適正な価格による弁済を受けられるのであれば当該相続財産を相続人に帰属させることを認めても損害はないので、その相続財産の適正な価格を鑑定する鑑定人の選任を家庭裁判所に申し立てその鑑定価格を相続財産に組み入れて競売を差し止める権利が認められています。

 

包括遺贈を限定承認する時

祖母が財産の半分を私に移動するという包括遺贈の遺言を残して先月亡くなりました。私は包括遺贈を限定承認したいと考えていますがどのようにすれば良いでしょうか?おばには相続人として兄弟が2人いますまたかなりの債務もあるようです。

叔母の相続人全員と共同して家庭裁判所に対して相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内に限定承認の申述を行います。

 

相続放棄

相続財産のほとんどが借金であるとき

多額の借金を残し父が亡くなりました。財産といえるものはほとんどありません。父の残した借金を引き継がないようにするにはどうすれば良いでしょうか?

積極財産、消極財産を問わず被相続人の権利義務を一切承継しないようにするためには、相続放棄の申述を家庭裁判所にします。

 

遺産分割協議の後多額の債務があることが分かった時

父の遺産は全て兄が相続するという遺産分割協議が成立しましたが、協議成立後父の債権者を名乗る人から私に対して借金の返済を督促する連絡がありました。遺産の分割を受けていないのに借金を返済しなければならないのでしょうか?

家庭裁判所に相続放棄の申述をします。既に成立した遺産分割協議に無効原因がある場合には、遺産分割協議の無効を主張します。

 

相続人が相続放棄もしないまま死亡した時

多額の借金を残して死亡した祖父の相続を放棄する予定だった父が急逝してしまいました。父の遺産は相続したいのですが祖父の借金は相続したくありません。どのようにすれば良いでしょうか?

被相続人Aの相続について被相続人Bが相続の承認放棄をしないまま死亡した場合に、被相続人の相続人が被相続人の相続についてのみ放棄するには被相続人Aの相続を放棄することを明確にして相続放棄の申述をしなければなりません。

 

相続放棄がされているか知りたい時

私の弟が借金を残して亡くなりました。遺産は弟の妻子が相続するはずですが、彼らを相続放棄していれば私が借金の返済義務を負うことになりかねません。義理の妹と甥が相続放棄しているかどうかを調べるにはどのようにしたらよいでしょうか?

相続人が相続放棄したかどうかを調べるためには、家庭裁判所に相続放棄の申述の有無についての照会をします。相続人が相続放棄したことの証明を得るためには家庭裁判所に相続放棄申述受理証明書を申請します。

 

被保佐人が単独で相続放棄したとき

私が補佐人をしている被保佐人の父親が死亡して相続が開始しました。相続人は被保佐人とその兄の二人ですが、この兄というものが被保佐人をうまく誘導して保佐人である私に秘密のうちに相続放棄をさせてしまいました。これを取り消すにはどうすれば良いでしょうか?

相続人が家庭裁判所に受理された相続放棄を取り消すには家庭裁判所に対してその旨の真実をします。

 

脅迫により行った相続放棄の申述を取り消したい

1ヶ月ほど前夫が亡くなり私との間に子供がいなかったため、私と夫の兄弟が相続人となりました。弟の兄弟が連日やってきて、私に対して相続放棄を迫ってきたため、相続放棄の申立をしてしまいました。この申し立てを取り消すにはどうすれば良いでしょうか?

相続放棄取消申述を家庭裁判所に申し立てで相続放棄の取消しをします。

 

破産者である相続人が相続放棄を行った時

夫が死亡しその妻と長男が相続人となりましたが、その後間もなく長男が破産手続き開始の申し立てし、破産手続き開始決定がなされ私は長男の破産管財人に選任されました。夫の遺産はわずかであり夫には遺産を遥かに上回る借金があったことから、破産手続きが開始された後長男は家庭裁判所において相続放棄をする旨の真実をしました。破産管財人としては適正迅速に管財業務を遂行しようと考えていますが、どのように処理すべきでしょうか?

夫の負債が遺産を上回ることが明らかである場合は破産裁判所の許可を得た上で家庭裁判所に対して相続放棄を承認する旨の真実をします。

 

遺贈を放棄したい時

先日親しくしていた叔父が亡くなり遺産の半分を私に遺贈する旨の遺言がなされていました。叔父には多額の借金があるので、遺贈を放棄したいのですがどうすれば良いでしょうか?

家庭裁判所に対して包括遺贈放棄の申述をします。

 

相続放棄を考慮中の相続人が相続財産を管理できない時

私の兄が亡くなりその一人息子だけが相続人です。相続人は相続の承認か放棄かまだ決めかねているということですが、相続人は大病を患い長期入院中で退院の目処が立っていません。相続財産である自宅は現在空き家になっており管理するものがありません。銀行への相続通知も漏れているかもしれません。また負債の返済期限についても気になるところです。どうしたらよいでしょうか?

熟慮期間中相続人が病気や遠隔地に居住している等の理由によりあるいは共同相続人間で紛争がある等の理由により相続財産の適切な管理が困難である場合には、家庭裁判所は利害関係人又は検察官の請求により相続財産の保存に必要な処分を命ずることができます。相続財産の保存に必要な処分としては、相続財産管理人を選任することがもっとも一般的であり実効性があります。利害関係人は家庭裁判所に対して相続財産管理人選任の審判を申し立てることができます。なお相続財産管理人選任を含む相続財産の保存に必要な処分に関しては即時抗告は認められません。

 

放棄をした相続人が財産分与を受けようとするとき

父が亡くなり唯一の相続人である私は相続開始後父の債権者 Aから必要な借金の弁済を請求されたため、今後も必要な請求が続くことを気にして相続放棄の申述をしました。その後相続財産管理人による相続財産の生産が行われ、幾分かの財産が残ったため財産分与を受けたいと思いますが可能でしょうか?

相続放棄をした相続人であっても特別縁故者になりうるとされています。そこで財産分与を受けるためには相続人捜索の公告期間満了後の3か月以内に特別縁故者に対する財産分与審判の申立をします。

遺産の名義変更等

預貯金等

遺産分割前に預金の払い戻し請求を受けるとき
突然、父が死亡し、多額の葬祭費用がかかってしまいました。私の手持ち資金だけでは葬儀費用を立て替えることはできません。まだ、私たち兄弟間で、遺産分割に関する話などをする状況にないのですが、父名義の定期預金を解約して、葬儀費用を支払いたいと思います。どのようにしたらいいでしょうか?

被相続人の預金口座のある金融機関に対し、遺産分割協議前の払い戻しを依頼すること、または、家庭裁判所に審判前の処分保全を申し立てることができます。

 

相続人が銀行預金の名義変更をするとき
夫が死亡し、遺言により、私が銀行預金を相続することとなりました。どのように名義変更手続きをすればよいのですか?

被相続人の預金口座のある金融機関に対し、残高証明書の発行を依頼し、名義変更の届出をします。

 

相続人が貯金の払い戻しを受けるとき
父が死亡し、私と二人の弟が相続人となりました。遺産は自宅不動産のほか、銀行預金と貯金で、貯金は通常と定額の両方があります。遺産分割協議がまとまらないので、法定相続分だけでも貯金の払い戻しを受けたいと思います。どのような手続きをすればよいのでしょうか?

貯金残高確認の必要があるときは、ゆうちょ銀行または郵便局に対し、貯金残高証明書を請求します。
相続確認表に必要事項を記入して相続届け出をします。
そして、貯金事務センターから送付される相続手続請求書等に払い戻しまたは名義書換請求等を記入して提出します。

 

不動産

胎児が法定相続人として不動産を相続したとき

夫が二カ月前に死亡し、夫名義のマンションがあるのですが、どうしたらよいでしょうか。現在、私は妊娠六か月で、他に三歳の長男がいます。

胎児は、相続については既に生まれたものとみなされますので、胎児を含めて法定相続分による相続登記を申請することが出来ます。
相続登記の後、胎児が出生した場合、相続登記に出生した子の氏名、住所を記載するために登記名義人氏名・住所変更の登記を申請することになります。
相続登記の後、胎児が死体で生まれた場合には、相続登記の持分を変えるために所有権更正登記を申請することになります。

 

子が遺産分割による不動産を相続したとき
夫が病気で亡くなりました。私たち夫婦には13歳になる中学校の息子がいます。自宅の土地建物は夫名義になっているのですが、自宅は息子名義にしたいと考えています。息子名義に自宅の名義を変更するにはどうすればよいのでしょうか?

子と母親とが遺産分割協議をするにあたっては利益相反となるので子について特別代理人選任の申立を行います。
母親と子の特別代理人との間で遺産分割協議をします。
遺産分割協議書に基づき、子を相続人として、相続を原因とする所有権移転登記を申請します。

 

特別縁故者が不動産を取得したとき
23年間寄り添ってきた内縁の夫が亡くなりました。私と一緒になって3年目に購入した自宅の土地建物がありますが、登記簿上は夫名義になっています。夫には、子どもも兄弟もおりません。両親も早くに亡くしたと聞いております。土地建物を購入したときに組んだ住宅ローンについては、私もパートで働きながら返してきたのですが、自宅の土地建物を私の名義にすることはできないのでしょうか。

相続人のあることが明らかでないときは、相続財産は法人とされますので、相続財産管理人の選任の申立をします。
相続財産である不動産は相続財産法人に帰属することになりますので、相続財産法人への登記名義人表示変更登記を申請します。
特別縁故者は、家庭裁判所に対し、特別縁故者に対する財産分与の申立をします。
財産分与の審判が確定した後、相続財産法人から特別縁故者への所有権移転登記を申請します。

 

遺言により不動産を遺贈されたとき
私は叔父と同居していましたが、叔父から叔父名義の自宅の遺贈を受けましたが、名義変更はどのような手続きをすればよいですか?

遺言が自筆証書遺言の場合には家庭裁判所に検認手続きをします。公正証書遺言の場合は検認は不要です。遺言書に基づき、遺贈を原因とする所有権移転登記申請をします。遺言執行者がいるときは、受遺者と遺言執行者との共同申請で、遺贈を原因とする所有権移転登記申請をします。

 

 

遺産分割調停の結果に従って相続登記をするとき
調停後の登記手続はどのような手続きをすればよいですか?

法定相続の登記がなされていない場合は、相続を原因とする登記申請をします。
法定相続の登記がなされている場合は、遺産分割を原因とする登記申請をします。

 

 

他の相続人から相続分を譲渡されたとき
私は亡くなった叔父の相続人ですが相続をする気がありません。自分の相続分を叔父の面倒をみていた私の母(被相続人の兄の配偶者)に譲渡したいと思いますがどうすればよいでしょうか?

相続分を譲渡し、相続分譲渡証書または相続分譲渡証明書を作成します。他の相続人に対し、相続分譲渡通知書を送付します。相続分の譲渡による所有権持分移転登記を申請します。

 

相続人不存在の不動産を時効取得したとき
私は両親とともに20年以上前からこの土地建物に住んでいましたが、今般両親が相次いで亡くなったため、相続の手続きをしようとしたところ、土地の所有者が両親でなく第三者であることがわかりました。馬場総合法律事務所に依頼し、その第三者の相続人調査をしたところ、相続人は誰も居ませんでした。どのような手続きをすればよいですか?

相続人不存在の不動産について時効取得を原因とする登記をするには、まず相続財産管理人の選任を申し立てる。
被相続人から相続財産法人へ所有名義を変更する氏名および住所変更登記を申請します。
相続財産管理人が裁判所から権限外行為の許可を受け、時効取得者を権利者とし相続財産管理人と共同で、時効取得を原因とする所有権移転登記を申請します。
裁判所の許可が受けられなかった場合は、相続財産管理人を被告として訴訟を提起し、判決に基づき、時効取得者が単独で、時効取得を原因とする所有権移転登記を申請します。

 

死亡した共有者に相続人がいないとき
私は、母が生前所有していた土地を相続により取得しました。その土地は遠い親戚の者と共有になっていたのですが、この度、その方が亡くなり相続人がいないことが分かりました。この土地を買いたいという方がいるのですが、土地の共有持分の名義が親戚の者の名義のままになっているため手続きができなくて困っています。

相続人のない相続財産について利害関係人として、相続財産管理人の選任を申し立てます。相続財産管理人が、被相続人の共有持分について相続財産法人名義への氏名及び住所変更登記を行います。特別縁故者の不存在が確定したときは、共有者を権利者として、特別縁故者不存在確定を原因とする被相続人の持分全部移転登記を申請します。

 

アパートを相続したとき
父が死亡し、遺産分割協議の結果、私はアパートの土地建物を相続し、賃貸人の地位も承継することとなりました。どのような登記手続きをすればよいでしょうか?

土地建物について、遺産分割協議に基づいて、相続を原因とする所有権移転登記申請をします。賃貸人の地位の承継を賃借人に通知します。

 

死因贈与契約により不動産を取得した時
先日兄が亡くなりました。生前私は兄から無償で土地を借りており、兄は私に自分が死んだらこの土地はお前にやると約束し、契約書を作成していました。土地を私の名義にするにはどのような手続きが必要でしょうか?

死因贈与執行者がある場合には死因贈与契約書に基づき寄贈者と死因贈与執行者との共同申請で贈与を原因とする所有権移転登記申請を行います。死因贈与執行者がない場合、死因贈与契約書に基づき受贈者を権利者、共同相続人を義務者として贈与を原因とする所有権移転登記申請を行います。死因贈与契約書で執行者が選任されておらず共同相続人の協力を得られない場合には、家庭裁判所に死因贈与執行者の選任の申立てをすることができます。

 

農地を相続する時
父が亡くなり法定相続人は母と弟と私ですが私が父名義の農地を全部相続することになりました。私は、農業はしていませんが登記の手続きはどのような必要がありますか?

被相続人名義の農地について相続人間で遺産分割協議を行い相続人の一人が農地を相続することとした場合には相続を原因とする所有権移転登記の登記を申請することになります。この場合農地法所定の許可は不要ですし、登記申請の際にも許可書の提供は必要ありません。既に法定相続分で共同相続した旨の相続登記をした後に遺産分割協議を行い相続人の一人が農地を取得することとした場合には遺産分割を原因とする持分の移転登記をすることになります。この場合でも農地法所定の許可は不要ですし、登記申請の際にも許可書の提供は必要ありません

 

山林を相続する時
父が亡くなり法定相続人は母と私と弟の3人ですが父名義の山林について遺産分割協議がまとまっていません。この場合でも所有権の届出が必要と聞きましたが、どのような手続きが必要となりますか?

平成23年4月の森林法改正により平成24年4月以降地域森林計画の対象となっている森林の土地の所有者となったものは市町村長への事後届出が必要となりました。所有権取得の原因は限定されていないので、相続により森林の土地の所有権を取得した場合もこの届出を要します。この届出は土地の所有者となった日から90日以内に取得した土地のある市町村長に対して行います。

 

農地遺贈された時
先日祖父が亡くなりました。叔父の残した公正証書遺言により私は叔父名義の農地を遺贈されましたが、この農地の名義を私にするにはどのような手続きが必要でしょうか?

農地について所有者を移転する場合、原則として農地法所定の許可を得る必要があります。遺贈により所有権を移転する場合、包括遺贈又は相続人に対する特定遺贈の時には許可は不要ですが、相続人以外の者に対する特定遺贈の時には許可が必要です。以上により農地の名義を変える所有権移転登記の手続きについては、遺贈について遺言執行者が選任されている場合と選任されていない場合とで登記の申請人や必要書類が違ってきます。

 

相続財産の中に農地がある時
農業をしていた父が亡くなり、母と兄弟が法定相続人となりましたが、母は高齢で私達兄弟は勤めがあるため農業ができません。一応私が相続して売るか他人に貸すかしたいと思いますが、私が相続してかつそのような処分をすることができるのでしょうか?

農地を相続する場合、農地法による農業委員会の許可は不要ですが、農業委員会への届出が必要です。相続した農地を売却する場合には農業委員会の許可が必要となります。相続した農地を賃借する場合も農業委員会の許可が必要ですが、その規制は売買よりも緩和されています。

 

相続した不動産の名義が先代のままである時
父が死亡しその相続人は兄と私の二人でした。その後父の遺産である不動産について相続登記がなされないまま兄が急死しました。兄の相続人は兄の妻と兄の子の二人です。そこで私と亡き兄の妻と長女の3人で協議をしたところ、亡き父の遺産である不動産は亡き兄の妻が取得することになりました。この場合相続登記の手続きはどのように行うのでしょうか?

まず父の死亡によって開始した相続について遺産分割協議をし、ついで兄の死亡によって開始した相続について遺産分割協議をするのが原則ですが、両者を一緒に行うことも可能です。遺産分割協議書についても一つの遺産分割協議書に第一の相続についての協議事項と第二の相続についての協議事項をまとめて記載することができます。登記についても第一の相続についての相続登記と第二の相続についての相続登記を順次申請するのが原則ですが本事例のような場合には二つの相続についての登記を一件の登記として申請することができます。

 

不動産の名義を変えられたら
私は家業が嫌になって父と不仲になり、長い間実家を出ていたのですが、その間に父が死亡しましたかなり、後になって知ったのですが母は相続放棄をし、私名義の相続放棄の申述書も家庭裁判所に出されて、父の弟が相続人となり、その叔父が父の遺産である不動産を相続で自分名義に所有権移転登記していることがわかりました。子供は私だけで父の兄弟姉妹も叔父だけなので私が放棄すると叔父が単独で相続人になります。しかし私は相続放棄の申述をしたことはありません。本来の相続人である私に登記名義を変更するにはどうしたらいいのでしょうか?

相続回復請求の調停を申し立てるか最初から地方裁判所に訴訟を提起します。調停を申し立てたが不成立となった時は訴訟を提起します。

 

相続人の中に破産者がいる時
先日父が亡くなり母と子である私たち兄弟が遺産を相続することになりました。そこで相続人全員で遺産分割協議をしようとしたところ、弟が破産して破産管財人が選任されていることがわかりました。どのようにして遺産分割協議を進め名義変更の手続きをすれば良いのでしょうか?

相続開始前に相続人の一人について破産手続き開始決定がなされ、破産管財人が選任されていても、破産者自らが遺産分割協議に参加することができます。相続が開始した後に相続人の一人について破産手続き開始決定がなされ、破産管財人が選任された場合には、遺産分割協議において、破産管財人が破産者に代わって当事者適格を有します。破産管財人は破産裁判所の許可を得て他の相続人全員との間で遺産分割協議を成立させることができます。破産手続き開始前に遺産分割協議がされていた場合その遺産分割協議が否認の対象になることがあります。遺産分割協議に基づいて相続を原因とする所有権移転登記を申請します。

 

株式等

株式を相続したとき
父が死亡しました。父の遺産には株式が含まれており、遺産分割で私が株式を取得する予定ですが、遺産分割協議が成立するまでにまだ時間かかりそうです。とりあえず会社に対して何か手続きをしておく必要があるのでしょうか。また遺産分割協議が成立した後どのような手続きをすれば良いのでしょうか。

遺産分割協議が成立するまでの間は、会社等に対し株式の権利行使者及び株主に対する通知催告の事業者の指定通知をします。会社等に対し株主名簿記載事項証明書を請求します。遺産分割協議が成立した後、会社に対し株主名簿の名義書換請求をします。株式名簿管理人が置かれているときは、株主名簿管理人である信託銀行等に対し、名義書換請求します。

 

上場株式遺贈された時
祖父が死亡し、遺言には「孫である私と弟に上場株式を遺贈する」と記載されていました。私はどのような手続きをすれば良いのでしょうか。

証券会社信託銀行等に対し、残高証明書を請求します。証券会社に対し、取引口座の移管の手続きをします。株式が信託銀行等の特別口座で管理されている場合には信託銀行等に対し名義変更手続きをします。

 

相続した株式の株券が見つからない時
家で父が死亡し、遺産分割で私が未公開株式を取得することになりました。しかし、株券があったはずなのですが、いくら探しても見つかりません。会社に対して株券の再発行と名義書換を請求することになると思うのですがどのような手続きをすれば良いのでしょうか?

会社等に対し株券喪失登録の請求を行います。株券の再発行を受けた後に名義書換請求の手続きをします。

 

 

債務

相続財産の中に債務がある時
父が多額の借金を残して死亡しました。遺産として預貯金のほか父名義の自宅土地建物もありますが、まだ住宅ローンが残っています。相続人は母と子である私の二人です。母と私は父の借金を払わなければならないのでしょうか?

相続人は、被相続人の債務も一応承継しますが、相続放棄の申述を家庭裁判所にすることにより、すべての債務を承継しないで済みます。同じく家庭裁判所に限定承認の申述をすれば、積極財産の限度においてのみ、被相続人の債務を承継することができます。住宅ローンなどの債務を引き継ぐ場合、金融機関との間で債務引受の契約をすることになりますが、団体信用生命保険に加入している場合は、保険金によりローンが完済されることになります。

 

相続財産の中に保証債務がある時
父が亡くなりました。父は生前会社の代表取締役をしており、会社の銀行からの借り入れにつき、連帯保証人となっていました。相続には私たち子供四人ですが、私たちは連帯保証人としての責任を負うのでしょうか?

連帯保証債務も原則として相続人が承継することになりますがその責任は法定相続人の範囲で承継することになります特定の相続人が連帯保証債務を承継する場合債権者との間で保証書や債務引受契約書といった書類を取り交わすことになりますなお保証債務が女性の場合は当然に相続人に引き継がれるとは限りませんお詳細も一切承継したくない場合は家庭裁判所に対し相続放棄の申述をします詳細を積極財産の範囲内でのみ承継したい場合は限定承認の申述をします。

 

抵当権付き不動産を相続する時
父がアパートの土地建物を私に相続させるという遺言を残して亡くなったので私が相続することになりました。このアパートには購入の際に銀行から借り入れた債務を担保するための抵当権が設定されており遺言ではこの抵当権付き猿も私が全額支払うものとされていますどのような登記手続きをすれば良いのでしょうか?

土地建物について遺言により相続を原因とする所有権移転登記申請をします遺言による債務の承継について抵当権の債務者の変更登記申請をします

 

抵当権付き不動産を遺贈された時
私たち夫婦は夫の父が購入してくれたマンションに住んで、近所に住む夫の両親の世話をしてきました。夫は3年前に死亡しました。私たちには子供はありません。夫が死亡した後も私は引き続き夫の両親のせいをしてきました。この度夫の父が死亡し、私はこのマンションを移動されました。マンションにはローンの残債務があり、これを担保する抵当権が設定されています。このローンを私が支払うとの条件付きです。どのような登記手続きをすれば良いのでしょうか?

遺言で執行者が選任されていない場合は、家庭裁判所に遺言執行者の選任の申立をします。以上を原因とする所有権移転登記申請をします。抵当権の債務者について、相続を原因とする変更登記申請をします。抵当権の債務者について債務引受を原因とする変更登記申請をします。

 

抵当権付き不動産を相続する時

土地建物について、相続を原因とする所有権移転登記申請をします。根抵当権の債務者について法定相続により相続人全員を債務者とする変更登記をします。根抵当権の債務者について指定債務者の合意の登記をします。

 

その他の権利

貸金債権を相続する
先日友人が亡くなりました。友人は遺言書を残しておりその中に、人にお金を貸しているが自分が死んだらその貸金債権は私に相続する、と書かれていました。この債権の回収は今後どのように進めれば良いのでしょうか。

遺贈義務者である相続人、包括受遺者または遺言執行者から、債務者に対し貸金債権譲渡通知書を配達証明付内容証明郵便にて発送の上、債務者に請求します。受遺者が債務者から貸金債権譲渡承諾書を取得し公証役場にて確定日付の付与を受けたうえ、債務者に請求します。

 

ゴルフ会員権を相続した時
父のゴルフ会員権を私名義に変更したいと思います。そのために必要な手続きを教えてください。

会則により相続が認められていれば、遺産分割後にゴルフクラブ所定の名義変更請求書を提出します。会則により相続が認められていなければ預託金返還請求をすることになります。

 

自動車を相続した時
先日父が死亡しました。父が乗っていた車はまだ新しいので、私が乗ることに決めました。父の所有名義から私の所有名義変更するにはどうしたらよいのでしょうか。

運輸支局又は自動車検査登録事務所に移転登録申請書、自動車検査証記入申請書を提出します。都道府県の自動車税事務所に自動車取得税自動車税申告書を提出します。

 

賃借権を承継する時
私は叔父から私が住んでいる叔父名義の建物を公正証書遺言により遺贈されました。敷地は借地になっています。叔父が亡くなりました。この建物が私の名義になると思うのですが、借地権についてはどのようになるのでしょうか?

土地の賃貸人に対し建物を移動されたので通知し土地賃借権の譲渡承諾を請求します。公正証書遺言により遺言を原因とする建物の所有権移転登記を申請します。遺言執行者がいる場合には遺贈による所有権移転登記は遺言執行者を義務者として申請します。

 

相続財産の中にゴルフ会員権があるとき

家で亡くなった夫は、2年前に預託金会員制ゴルフクラブの会員権を購入していました。この会員権を相続することはできるのでしょうか?また相続人である私は預託金の返還請求をすることができるのでしょうか?

預託金会員制ゴルフクラブの会員契約上の地位は相続することができますが、会員の死亡を理由とする預託金返還請求はできません。退会により預託金返還請求をすることができます。

 

現物分割をすることが難しい相続財産がある時

自転車修理販売業をしていた父が死亡し、遺産として父名義の店舗兼自宅が残りました。相続人は弟と私ですが二人とも父の生前は父を助け家業を手伝ってきました。弟は家族を持ち家を出ていますが、私は父と同居していました。私は店舗兼自宅をこのまま残し弟と作業を続けたいと思っています。相続手続きはどうしたらよいのでしょうか?

遺産分割については遺言による指定がなければ相続人間の協議で決定します。即時の分割が不能の場合、遺産分割禁止を申し立てることができます。分割できない相続財産の場合代償金を支払い所有権を取得することができます。

 

銀行の貸金庫に相続財産があるとき

父が死亡しました。父は銀行の貸金庫に株券などを預けていたようです。この金庫を開けるにはどうしたらよいのでしょうか?

貸金庫上の権利義務も相続の対象となり、銀行に相続手続き依頼書を提出します。相続人の一部に借主の地位を承継させる場合、遺産分割行います。解約も原則全員で行います。

 

相続人名義の預貯金がある時

先日父が亡くなりました。遺産を整理していた際に、私名義の預金通帳が出てきました。私が子供の頃から貯められており、預金額はかなりの額になっていたのですが、名義人が私であってもこの預金は相続財産に含まれるのでしょうか?

預金名義人がその預金を相続財産であると認め、相続人全員が承認した場合は、これにつき遺産分割を行うことになります。自己名義の預金についてそれが自分の財産であると認識したとき預金名義人はそのまま預金債権の権利を行使すればよく、これに対し他の相続人が相続財産であると主張する場合には、その相続人が遺産分割の調停申立又は預金債権が被相続人の遺産であることの確認を求める訴訟を提起します。

 

相続財産の一部を分離してもらいたい時

私は知人に300万円ほどお金を貸していましたが、その知人が先月亡くなりました。知人の遺産は預貯金だけですが500万円あり、私の貸金は十分に返済してもらえると思っていました。ところが唯一の相続人である知人の息子さんにはめぼしい資産がないばかりか、銀行に一千万円もの負債があることがわかりました。息子さんが相続してしまうと私が知人に貸した300万円が返済されないのではないかと心配しています。どうしたらよいでしょうか?

相続財産と相続人の固有財産が混合されると弁済を受けられない危険がある場合があります。このような場合、相続財産の分離審判申立をすることができます。財産分与審判によって債権の満足を受けることができます。

 

相続財産の一部を分離し相続人の財産から弁済を受けたい時

私は父に300万円ほどお金を貸してみました。その知人の父親が先日死亡したそうです。父親は事業に失敗しており5千万円近い負債を残しているそうです。相続人は知人一人だということです。知人も事業をしていますが、彼の事業は順調で、私の貸金は十分に返済してもらえると思っていたのです。しかしこのまま父親の負債を相続してしまうと私が貸していた300万円も返済されないのではないかと心配しています。どうしたらいいでしょうか?

被相続人の相続財産がマイナスの場合相続人の固有財産と混合されると相続人の債権者は弁済を受けられない危険性が生じます。相続人の債権者は相続財産の分離審判申立をすることで満足を得ることができます。

 

 

遺産分割

投資信託を各相続人で分割する時

銀行預金の金利が低いので父は銀行から投資信託を購入して運用していましたがその父が死亡しました。相続人は母と弟と私の3人ですが何をどう相続するかで揉めています。遺産分割にはまだ時間がかかりそうです。私は早くお金が欲しいので不動産はともかく投資信託の法定相続分の1/4だけでも名義を私に変更するなり解約をして現金化したいのですが可能でしょうか?

相続人全員で遺産分割協議書を作成します。金融機関所定の名義変更の書類に相続人全員で署名押印し、戸籍謄本及び印鑑登録証明書を付けて提出します。相続人全員での話し合いがつかない場合には遺産分割の調停の申立をします。相続人間で協議が成立しない場合に金融機関に対して普通預金と同じように法定相続分を単独で請求できるかについては投資信託の種類が何かによって結果を異にするでしょう。

 

国債を分割する時

父の遺産に国債が含まれていました。日本国内の短期国債や長期国債のほか外国が発行している国債まであります。国債はどのように分割すれば良いでしょうか?

遺産分割後に金融機関に所定の相続手続依頼書を提出します。

 

遺産である土地を共有するとき

父が亡くなり母兄私の3人が相続人となります。3人で話し合い母は自宅と預貯金を相続し兄と私は自宅隣の土地を相続することになりました。この土地は狭いため名義は兄と私の共有にしておくつもりです。このような場合はどのように文書に書いておけばよいでしょうか?

遺産分割についての話し合いがまとまったら遺産分割協議書を作成します。不動産を共有とする協議が成立した場合、共有の相続登記手続きをします。将来共有物を分割する場合は共有物分割の手続きをします。

 

一部の遺産について分割方法が決まらない時

父の遺産は自宅の土地建物と借地です。借地について父の生前から貸主より建物収去土地明け渡しの訴訟を起こされ訴訟が決着しないままになっています。借地権の存否がわからないためこれを誰が取得するか決まりません。どのようにしたらよいでしょう?

自宅の土地建物につき遺産分割を成立させ遺産分割協議書を作成します。借地人が後日分割するか決めこれを遺産分割協議書に記載しておきます。

 

土地を相続した者が代償金を支払うとき

父が死亡し相続人は私と弟の二人です。相続財産は土地のみですが私は土地の全部を取得したいと思っており、弟は土地価格のうち法定相続部1/2にに合うお金をもらえれば良いと言っています。遺産分割の手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

土地を単独に取得する相続人が土地を取得しない相続人に対し債務の負担をする旨の遺産分割協議書を作成します。

 

土地を処分しその代金を分割する時

父が死亡し相続人は私と弟の二人です。遺産の土地を売却して代金を等分に分けることは合意しました。遺産分割の手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

換価分割の遺産分割をしその協議書を作成します。

 

遺産が自宅のみで相続人の一人が住み続ける時

私は自宅で父と暮らしていましたが、先日父が亡くなりました。このまま自宅に無償で住み続けることができるなら自宅の土地建物の権利を弟に相続させても良いと考えています。どのように遺産分割をすれば良いでしょうか?

賃貸借、使用貸借等の用益権の設定をする遺産分割もします。

 

家族名義の預貯金を遺産と確認した上で分割する時

夫が死亡し相続人は妻の私と長男です。夫は私名義で1千万円は子名義で500万円の銀行預金をしていました。この遺産分割の手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

家族名義の預金を相続人の預貯金と確認した上で遺産分割します。

 

分割協議後に新たな財産が発見された場合にそなえる時

分割協議後に新たな財産が発見された場合に備えるとき遺産分割はどのようにしたらよいでしょうか?

後日遺産の存在が判明した場合の遺産分割の方法について行為をし、その行為内容を遺産分割協議書に明記します。

 

遺言と異なる内容の遺産分割を行うとき

遺言と異なる内容の遺産分割を行いたい時どのようにすれば良いでしょうか?

相続人全員の総意により遺言と異なる内容の遺産分割を行う旨を明らかにした遺産分割協議書を作成します。

 

相続人の一人が行方不明のとき

夫が死亡し相続人は私の妻と長男と次男です。この家次男が3年前から行方が分かりません。遺産分割をすることができますか?

相続人の中に行方不明者がいて遺産分割協議ができない場合はまずそのものを不在者として不在者の財産管理人選任審判の申立をします。不在者の財産管理人が相続人等と遺産分割協議をします。財産管理人は遺産分割協議書作成前に権限外行為許可審判を得ている必要があります。財産管理人は家庭裁判所に命じられた場合は財産の状況の報告及び管理の計算をしなければなりません。

 

相続人の中に親権者とその子がいる時

夫が死亡し相続人は妻の私と14歳の長男の二人です。遺産は土地建物と預金です。遺産分割手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

特別代理人選任の申立をします。特別代理人との間に遺産分割協議をします。

 

未成年者に対し親権を行う者がいない時

先日母が亡くなりました。母は数年前に離婚しているので相続人は私と15歳の弟のみです。遺産分割手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

未成年後見人選任の申立をします。未成年後見人との間で遺産分割協議をします。未成年後見人は一か月以内に財産目録を作成します。未成年後見には報酬を得ることができます。

 

相続人に判断能力がない人がいる時

父が死亡し相続人は母と私の二人ですが母は認知症で老人ホームに入っていて自分がどこにいるかもよくわからない状態です。遺産分割手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

相続人の中に精神上の障害により判断能力を欠く常況にある者がいて遺産分割協議ができないときは家庭裁判所に成年後見開始の申立をします。選任された成年後見人と遺産分割協議をします。遺産分割協議につき急を要し成年後見人選任を待てない場合は成年後見開始の申し立てと同時に又はその後に財産管理者の選任申立てをすることができます。

 

相続人に任意後見契約を締結している人がいるとき

父の遺産を母兄私で相続することになりました。母は現在認知症のため判断能力がほとんどありませんが、認知症になる前に財産管理について任意後見契約を締結していたようです。このような場合どのように遺産分割手続きを進めていけばよいでしょうか?

任意後見契約の有無及びその内容を確認します。その際には任意後見契約書に添付されている代理権目録で任意後見人の代理権の範囲に遺産分割が含まれているか否かを確認します。また法務局で登記事項証明書の交付を受けて代理権の範囲等を調べることもできます。任意後見契約の存在が確認できた場合、家庭裁判所に任意後見監督人選任の申立てを行います。任意後見監督人が選任されれば任意後見契約の効力が発生し任意後見人が本人の代理人として遺産分割の手続きに関与することになります。ただし任意後見人自身が相続人の一人である場合には利益相反行為になりますので、任意後見人ではなく任意後見監督人が本人を代理します。

 

相続人中に後見人と被後見人がいる時

夫が亡くなり相続人は私と息子の二人です。息子は知的障害者で私が息子の成年後見人となっていますが、遺産分割手続きはどのようにしたらよいでしょうか?

特別代理人選任の申立をします。

 

相続人中に保佐人と被保佐人がいる時

私の息子は知的障害があるため私が保佐人となっていましたが、夫が亡くなりました。夫の遺産について遺産分割協議をする必要がありますが、どのような手続きをしたらよいでしょうか?

臨時保佐人選任の申立をします。臨時保佐人又は保佐監督人との間で遺産分割協議をします。

 

相続人の一人が海外在住である時

父が死亡し相続人は私と弟の二人で弟はアメリカに在住しています。弟が遺産分割に合意している場合の協議書作成手続きはどうしたらよいでしょうか?また弟が遺産分割を争って協議が成立しない場合はどうしたらよいでしょうか?

海外居住者と遺産分割協議書を作成する場合は印鑑登録証明書の代わりにサイン証明書を添付することになります。海外居住者と遺産分割協議が整わない場合は東京家庭裁判所に調停を申し立てます。

 

相次いで相続が発生した時

父が死亡し、ついで母が死亡しました。相続人は私と弟の二人です。遺産は土地建物と預金です。遺産分割手続きはどうしたらよいでしょうか?

まず父の遺産につき母の相続分をどうするかも含めて分割協議をして母の取得財産を確定し、次に母の取得財産と固有財産につき分割協議をします。

 

相続分を指定する遺言があった時

亡くなった父は全相続財産の2/3を私に1/3を弟に相続させるとの遺言をしました。遺産分割手続きはどうしたらよいでしょうか?

遺言で相続文の指定がなされた場合はこれを具体化するために遺産分割協議が必要となります。遺産分割協議が整わない場合は遺産分割調停を申し立てます。

 

遺産からの家賃収入を分けてもらえない時

父が残したアパートがあるのですが、父の死後、家賃収入は兄が管理する口座に振り込まれるようになっていました。まだ遺産分割協議はできていないため誰がそのアパートをもらうか決まっていないのですが、相続開始後の家賃収入はどうなるのでしょうか?またその家賃収入をもらうにはどうしたらよいのでしょうか?

遺産から生じた家賃収入は遺産そのものではありませんが共同相続人全員の合意で遺産分割の対象に加えて協議することはできます。協議ができない場合は相続開始後から遺産分割がされるまでの間の家賃収入は法定相続部に応じて各相続人が確定的に取得することになりますので保管者がそれを渡さない場合は裁判にて請求します。

 

葬式費用を遺産分割で協議する時

一人暮らししていた父が亡くなり長男が私たちに相談することなく喪主となって葬儀を行いました。母もすでに亡くなっていたので相続人は子供である私たち3人ですが長男は葬儀に400万円かかって自分が出したから遺産を引き継ぐべきだと言いながらその明細もまた香典の明細も見せてくれません。遺産分割協議ではどうすれば良いでしょうか?

葬儀費用の負担を含めた遺産分割協議ができたときはその旨を盛り込んだ分割協議書を作成します。相続人間で合意が出来ない時には民事訴訟で解決することになります。

 

調停審判による分割

遺産分割を禁止する事象が解消した時

 

遺産分割禁止の審判がなされましたが、その後相続人の範囲や遺産の範囲が訴訟により確定しました。どのように遺産分割の手続きを進めたら良いでしょうか?

遺産分割禁止の審判の取消しの審判の申立をします。

 

遺産の分割前に財産を管理する必要がある時

母が亡くなりましたので遺産分割の協議をしたいですが、どのように分割するのかについて相続人間の対立が激しく遺産分割ができるまでにある程度の期間が必要だと思われます。ところが重要な資産である不動産を管理している共同相続人である兄が不動産の修繕をしないなど適切な管理をしてくれません。どのような手段をとることができるのでしょうか?

財産管理者を選任する審判前の保全処分の申立をします。

 

審判前の保全処分を取り消して欲しい時

父の相続に関し共同相続人の一人である兄が遺産である機械を自分の事業に使わせてもらえないと生活が苦しいと言うので、私が管理していた機械の引渡しを内容とする審判前の保全処分がなされました。その後兄の事業は行き詰まりこの度は事業を辞めることになりました。どのような手続きを取ったら良いでしょうか?

審判前の保全処分の取消しの申立てをします原状回復の申立をします。

 

遺産の競売による換価審判を受けた後に代償金を支払えるようになった時

私は亡くなった父の遺産である不動産に居住しており遺産分割の審判手続きで単独取得を希望したのですが、私の債務負担能力に疑問があるとして競売を命ずる中間審判がなされました。その後私の妻の実家の応援等により代償金の支払いができることになりましたが競売をやめさせるにはどのようにしたらよいでしょうか?

事情の変更があるとして競売を命ずる審判の取り消しを申し立てます。競売を命ずる審判の取り消しを受けて代償金を支払う内容の調停を成立させるかまたは遺産分割の審判を受けます。

 

遺産分割調停中に申立人が死亡した時

私の夫は亡くなった父の遺産分割調停を申し立てていましたが、調停中に病気で亡くなりました。夫の相続人は妻と私と成人している長男の二人ですが亡くなった父の遺産分割の調停手続きはどうなるのでしょうか?

申立人死亡者の相続人が家庭裁判所に受継の申立をします。

 

遺産分割の審判に不服があるとき

亡くなった父の遺産分割について調停がまとまらずに裁判所の審判を受けましたが内容が一方的で到底納得できません。不服申立てはどのようにしたらよいでしょうか?

遺産分割審判に不服がある相続人は審判をした家庭裁判所に即時抗告の申立をします。

遺産分割後の紛争等

遺産の一部を分割するとき

父の遺産のうち、不動産の分割方法について話がまとまりません。問題なく分割できた預金と株式の分割協議だけを先に成立させて、相続することはできないでしょうか?

遺産の一部分割協議書を作成します。

 

遺産分割により共有取得した不動産を分割したとき

相続財産の自宅は、兄と私の共有とすることで協議がまとまっていましたが、実態としては兄家族が居住しており、私は使用していません。一旦共有とはしましたが、これを分割したり、金銭で解決するにはどうしたらよいでしょうか?

共有物分割の家事調停あるいは民事調停を申し立てます。
調停成立前には調停条項案を作成します。
調停が不成立の場合は、共有物分割の民事訴訟を提起します。

 

遺産分割後に認知された相続人が遺産を取得しようとするとき
私は死後認知を受けたのですが、その時には亡父の相続人である3人の子供たちの間で遺産分割協議が終了していたため、遺産を全くもらっていません。認知を受けた以上は、財産の一部をもらいたいのですがどうすればよいでしょうか?

遺産分割後に認知された場合、被認知者は価額の支払請求の調停申立をします。調停成立の見込みがたったら、他の共同相続人から現実に価額支払がされた事実又は他の共同相続人の価額支払の義務を記載した調停条項案を提示します。
調停が成立しなかった場合、訴訟提起します。

 

共同相続人の一部を除外して遺産分割協議を行ったとき
父が死亡し、共同相続人である私と弟は、二人で遺産分割協議書を作成し、土地の相続登記なども済ませていました。しかし、その後、父の後妻が、父との離婚は無効であるとの訴えを提起し、協議離婚無効を認める判決が確定し、共同相続人は3人となりました。兄弟で行った遺産分割はどうなりますか?

一部の共同相続人を除外して行った遺産分割協議は無効となりますので、新たに分割協議書を作成する必要があります。
新たな遺産分割協議がまとまらなかった場合は、一部の共同相続人を除外して行った遺産分割協議が無効であることの確認訴訟を提起します。

 

遺産分割協議で定めた代償金が支払われないとき
不動産を兄が相続し、私は代償金をもらうことで遺産分割協議が終了しましたが、兄はいつまでたっても代償金を支払おうとしません。兄に代償金を支払ってもらうためには、どうすればよいでしょうか?

遺産分割協議で定められた代償金が支払われない場合、遺産分割後の紛争調整調停を申し立てます。調停が成立した後、相手方が代償金を支払わなかった場合には、強制執行、履行勧告、履行命令の申立などの手段があります。
調停が成立しなかった場合、訴訟提起します。

 

負担付遺贈を受けた者が負担した義務を履行しないとき
私の夫は、自筆証書遺言で「長男に不動産を遺贈するかわりに、次男には妻に対し生活費として毎月5万円を15年間支払う」旨の遺贈をしました。半年前に夫は亡くなりましたが、息子は遺贈を承認したにもかかわらず、私に一度も生活費を支払ってくれません。どうすればよいでしょうか?

受遺者に対し、相当期間を定めて負担した義務の履行の勧告をします。
相当の期間内に履行がない場合、家裁に負担付遺贈に係る遺言の取消しの審判を申し立てます。

 

遺産分割協議に対する詐害行為取消権
私は友人に会社の運転資金ということで1千万円貸しましたが友人は事業がうまくいかず無視力となってしまい返済期限が過ぎても返済が全くなされません。この度友人の父が死亡し父の遺産として不動産が数筆あったのですが、その父の遺産分割協議において、不動産は他の相続人である長男と三男がそれぞれ1/2ずつ持分を取得し、次男である友人は遺産を全く相続しないという内容で遺産分割協議が成立し、長男と三男は既に持分移転登記手続をしたと聞きました。長男と三男は友人が無資力で私への借金を返済できずにいることを承知していたはずであり、この遺産分割協議は私の債権回収を妨げる意図を持ってなされたものではないかと思うのですが、私はこれに対しどのような対応すれば良いでしょうか?

遺産分割協議も詐害行為に該当しうるため、長男と三男を被告として訴訟上で詐害行為取消権を行使し、友人への法定持分に従った持分移転登記手続または長男と三男への持分移転登記の抹消登記手続きを求めていくことになります

 

遺産分割後に特定の財産が遺産でなかったことが判明した時
父が亡くなり私を含む3人の相続人が遺産である15筆の土地をそれぞれ取得していました。ところがその後遺産分割協議において、私が取得した不動産の一筆が実は他人の所有であり相続財産でないことが判明しました。この場合遺産分割協議は無効となってしまうのでしょうか?また無効とならないとすればこの不動産を相続することとなっていた私は、他の相続人に対してどのような請求をすることができるのでしょうか?

遺産分割全部の無効を主張し、その協議のやり直しを求めることができる場合もありますが、本件の例を含む多くのケースでは他の相続人全員を相手として他人の所有であったことによる瑕疵担保責任の履行を求め、話し合いがつけば相続人全員で合意書を作成します。

 

特別受益・寄与分・遺留分

特別受益

遺産分割の際に特別受益者がいるとき
父の生前に弟だけが結婚に際して現金3000万円をもらい、マンションを購入して生活しています。母と兄である私は何ももらっていません。父が死亡し、残された主な遺産としては、父と母が住んでいた父名義の自宅の土地建物だけです。路線価での評価額は2500万円程度。私と母は、私がこの土地建物を相続し、母親と一緒に住むことを考えています。どのような手続きをすればいいですか?

弟と母が相続を主張しないのであれば相続分の無いことの証明書を作成して登記手続きをすることが考えられるでしょう。

 

寄与分

寄与分を定める合意が成立した場合
父が若くして倒れ、母も13年前に亡くなりました。私たちが夫婦が父親名義の家に父と同居し、永年にわたり、自宅において二人で父の療養看護に努めました。相続人である弟と妹の二人も、私たち夫婦の療養看護にとても感謝してくれ、妻の分を含めて私に遺産全体の3分の2を、残り3分の1を弟と妹で半分ずつ分けるとの合意ができた場合はどのような手続きをすればよいですか?

寄与分に関する遺産分割協議書の作成をします。

 

寄与分についての共同相続人間の協議がととのわないとき
母が死亡し、相続人は次男である私と、長男、長女の三人です。私たち夫婦だけが、母の介護を自宅でずっとしてきました。兄や姉は家に近寄らず母の面倒を何一つ見てくれませんでした。それなのに、母が死亡すると二人とも遺産は三人で平等に分けろと要求しています。母の面倒を全く見なかった人間と平等に分けることはいやです。どのような手続きをすればよいのですか?

相続人全員での話し合いがつかない場合は、遺産分割の調停の申立にあわせて寄与分を定める調停申立をします。

 

遺留分

遺留分を放棄したいとき
父から遺留分を放棄するように頼まれたので、生前父より土地の贈与を受けていることもあり、応じようと思っています。どのような手続きが必要でしょうか?遺留分を放棄した後、私が父より先に死んでしまった場合、私が放棄した遺留分はどうなりますか?

相続開始前であれば、遺留分放棄許可の審判を受ける必要があります。
相続開始後であれば、遺留分放棄書を遺留分を侵害する遺贈や贈与等を受けた者宛に送付します。
事前の遺留分放棄の許可を受けたものが、被相続人より先に死亡した場合は、代襲相続人は被代襲者が生存していたら名取得したはずである以上の権利を取得することは無いので、被代襲者の遺留分放棄の効果は代襲者にも及び、減殺請求はできません。

 

遺留分減殺請求をしたいとき
父が亡くなりましたが、唯一の財産である土地建物を全て兄に相続させるとの遺言がされていたので遺留分減殺請求権を行使したいと思いますがどのようにすればよいですか?

被相続人の死亡後、内容証明郵便や訴訟提起などの意思表示の到達、その年月日が確定できる方法で通知します。

 

遺留分算定の基礎となる財産の中に条件付き・存続期間の不確定な権利・義務がある時
父が亡くなり、相続人は私と弟と妹の三人ですが、遺言では、全ての遺産を私に相続させるとありました。ただ、遺言で「私が弟に対し、弟が35歳に達したとき以降、死亡するまで毎年金20万円を支払うように」との記載があり、「妹が結婚した時は、妹に500万円を支払うように」との記載があったのです。弟や妹から遺留分減殺請求がきましたが、遺留分を算定するにはどうしたらよいでしょうか?

当事者、この場合は、遺贈を受けた者が申立人となり、民法1029条2項に基づき、家庭裁判所に鑑定人の選任の審判を求めることになります。

 

遺産が1個の建物と敷地のみある場合に遺留分を主張されたとき
遺言に従い、父の唯一の資産である建物と敷地を相続し、登記を完了したところで、弟が遺留分を主張してきました。相続に関する手続きが終了してから、遺留分を主張された場合どのように対応すればよいですか?

遺留分請求が期間内に行使されたものか調査し、時効期間が経過していれば消滅時効を援用します。
遺留分減殺請求者に対する遺贈若しくは過去の贈与を算定し、その遺留分を侵害しているか否かを検討し、遺留分に満ちていることを主張する。

 

 

生命保険金

被保険者である被相続人が死亡した時

亡夫は私を死亡保険金受取人とする生命保険に入っていました。死亡保険金を受け取るためにはどのような手続きが必要でしょうか。

死亡保険金請求書に必要事項を記載し必要書類を添付して保険会社に死亡保険金の請求をします。尚請求用紙や添付書類は個別の契約に応じて異なりますので、契約している保険会社に確認してください。

 

遺言により生命保険金の受取人の変更がされている時

夫は夫の妹を死亡保険金受取人とする生命保険に入っていましたが、死亡保険金受取人を私に変更するという遺言を残して亡くなりました。死亡保険金を受け取るためにはどのような手続きが必要でしょうか?

遺言書に基づき死亡保険金の受取人を変更する場合、遺言執行者または生命保険契約に関する権利の承継者等が保険会社に対し死亡保険金受取人の名義変更を請求します。なお請求様式や添付書類は個別の契約に応じて異なりますので、契約している保険会社に確認してください。上記の通り保険金受取人を変更した後死亡保険金請求書に必要事項を記載し必要書類を添付して保険会社に死亡保険金の支払いを請求します。なお請求用紙や添付書類は個別の契約に応じて異なりますので、契約している保険会社に確認してください。

 

保険金受取人の死亡により名義変更をする時

私は妻を死亡保険金受取人とする生命保険に入っていましたが、妻に先立たれました。死亡保険金受取人を長男に変更するためにはどのような手続きが必要でしょうか?

死亡保険金受取人が死亡した場合は死亡受取人の名義変更手続きをする必要があります。なお請求用紙や添付書類は個別の契約に応じて異なりますので契約している保険会社に確認してください。

 

死亡保険金の受取人が法定相続人となっている時

亡夫は法定相続人を死亡保険金受取人とする生命保険に入っていました。亡夫の法定相続人は私と子供2人で二人目の子は夫の生命保険契約締結後に生まれた子供です。私たちが死亡保険金を受け取るにはどのような手続きが必要でしょうか。

死亡保険金請求書に必要事項を記載し必要書類を添付して保険会社に死亡保険金の支払いを請求します。なお請求用紙や添付書類は個別の契約に応じて異なりますので契約している保険会社に確認してください。なお上記のように保険金受取人が複数の場合、相続人の中から代表者を選任し他の法定相続人全員の同意を得た代表者選任通知書を作成する場合があります。

 

勤務先から死亡退職金を受け取る時

亡父の勤務先から母宛に死亡退職金支払のお知らせが届きました。母が請求するにはどのような手続きが必要になるのでしょうか。相続人が何人もいる場合にはどうなるのでしょうか。

法律条例又は勤務会社の規定等により受給権者の定めがある場合には受給権者が死亡退職金支払請求書を作成し必要書類を添付して勤務先に提出します。受給権者の定めがない場合、相続人が受給権者となります。なお請求用紙や添付書類は勤務先書く退職金共済によって異なりますので勤務先書く退職金共済に確認してください。

 

健康保険死亡した健康保険被保険者を埋葬した時

工務店で働いていた私の父は長い病気療養の未入院中の病院で先月死亡しました。母が喪主となって埋葬を行いましたが、残された遺族に健康保険から支給されるものがありましたら内容とその手続きを教えてください。

被保険者が死亡した場合その者に生計を維持され埋葬を行う者が埋葬料の請求をします。埋葬料の支給を受ける者がいない場合は実際に埋葬を行った者が埋葬費の請求をします。

 

健康保険被保険者が死亡した家族を埋葬した時

製薬会社に勤務する私は妻と子供二人そして同居する母親を健康保険の被扶養者にしています。先日母が病気で死亡し埋葬行いました。健康保険から給付金を受けられると聞きましたが内容と手続きを教えてください。

被扶養者が死亡した場合被保険者が家族埋葬料を請求します。

 

市町村の国民健康保険葬祭費を受給するとき

夫婦で長く飲食店を営んできましたが先日私の妻が病気で急死しました。私と妻は国民健康保険に加入しています。私に支給される給付がありましたら内容と手続きを教えてください。

国民健康保険の被保険者が死亡した場合、葬儀を行った者が葬祭費を請求します。75歳以上の者が死亡した場合は後期高齢者医療葬祭費を請求します。

公的年金

国民年金

国民年金被保険者が死亡した時
夫と二人で小売店を経営する私達夫婦は20歳から国民年金の保険料を25年間滞納せずに納付してきました。ところが45歳の誕生日の直前に夫が病気のため急死してしまいました。残された私と中学小学校の子供が二人いますが遺族に支給される年金と手続きを教えてください。

遺族基礎年金は国民年金加入中の夫が亡くなり子のある配偶者または子供が残された場合に支給されます。寡婦年金は国民年金も第1号被保険者として10年以上保険料を納付していた夫が何の年金ももらわず死亡した時に妻に支給されます。死亡一時金は第1号被保険者として国民年金保険料を36ヶ月以上納付し、老齢基礎年金または障害基礎年金をもらわずに死亡した場合に遺族に支給されます。

 

国民年金の年金受給者が死亡した時
35年以上にわたって洋品店を経営してきた68歳の祖父が病気のために亡くなりました。祖父が65歳から老齢基礎年金を受給していましたが、63歳になる祖母は年金に関してどのような手続きをしたらよいでしょうか?

年金の支給は2ヶ月に1回振り込まれますので死亡した月によって未支給分の老齢基礎年金を請求することになります。国民年金の遺族給付は子のある配偶者が子のみに支給されるため今回のケースでは遺族基礎年金は支給されません。なお老齢基礎年金受給者死亡に伴い年金受給権者死亡届の提出が必要です。
国民年金の老齢基礎年金や障害基礎年金をもらわずに死亡した時は死亡一時金が支給されます。

 

厚生年金

厚生年金の被保険者が死亡した時
10年間会社勤めをしていた33歳の夫は病気療養のため退職し入院をしていましたが病状が悪化し死亡しました。私は現在31歳になりますが6歳になる長女と3歳になる長男の二人の子供がいます。遺族年金を受けたいのですがどのように手続きをしたらよいでしょうか?

厚生年金の被保険者期間中の傷病がもとで初診日から5年以内に死亡した時は遺族厚生年金を受けることができます。国民年金の遺族基礎年金の受給者は子のある配偶者または子のみですが、厚生年金でも配偶者は受給資格があります。この事例では遺族厚生年金を受けることができます。国民年金の遺族基礎年金の他に18歳未満の子が2人いますので、子に対する加算額が加わります。遺族年金を受給する配偶者が事実婚の場合も可能。

 

厚生年金の年金受給者が死亡した時
六十歳の定年後年金を受けていた夫が67歳で病気になり亡くなりました。65歳になる私と二人暮らしでした遺族年金を受けられるのでしょうか。もし受けられるのであればどのような手続きをしたらよいのでしょうか。

妻の年金が850万円以下であれば遺族厚生年金は受けられます。年金の支給は2ヶ月に1回振り込まれるため死亡した月によっては未支給分を請求することになります。国民年金の遺族給付は子のある配偶者又は子のみに支給されますが今回のケースでは遺族基礎年金は支給されませんが代わりに中高齢の寡婦加算が支給されます。

 

厚生年金の被保険者が死亡した当時胎児であった子が出生した時
私は昨年夫を亡くし現在遺族基礎年金・遺族厚生年金を受給しています。夫の死亡当時、子供が一人いましたが、夫の存命中にもう一人妊娠しており、この度無事に出産いたしました。遺族基礎年金・遺族厚生年金の請求の際に、子供が生まれたら何か手続きをする旨聞いていましたが、どのような手続きをすれば良いのでしょうか。

生まれた子供に遺族基礎年金・遺族厚生年金の受給権が発生します。遺族基礎年金に生まれた子供の加算額が加わります。

 

遺族年金受給者が行方不明になった時
私の息子は2年前に亡くなり嫁が遺族基礎年金・遺族厚生年金を受給していました。しかし、嫁は1年以上前に子供を置いて家を出て行ってしまい、そのまま行方が分からない状況です。このような場合の手続きは、どのようにしたら良いのでしょうか。

遺族基礎年金・遺族厚生年金を受けているものの、所在が1年以上明らかでないときは、年金を受ける権利のある他の者が申請することができます。

 

年金給付に対して納得がいかない時
先月、私の夫が胃がんで亡くなりましたので、遺族年金の裁定請求をしたところ、私の収入が高いので遺族年金は支給できないと言われてしまいました。しかし、この結果に納得がいかないのですが、どのようにしたら良いのでしょうか。

年金事務所の決定に納得がいかない時は決定のあったことを知った日の翌日から起算して3月以内に文書又は口頭で地方厚生局に置かれた社会保険審査官に審査請求をします。審査請求の決定に対して納得がいかない時は、社会保険審査官の処分の決定があったことを知った日の翌日から起算して2月以内、または厚生労働大臣の処分の決定があったことを知った日の翌日から起算して3月以内に厚生労働大臣の所轄下にある社会保険審査会に再審査請求をします。

 

年金記録の訂正による年金の増額分を支払ってもらいたい時
昨年夫が亡くなり遺族年金を受けています。先日夫の遺品を整理していた時に年金定期便が出てきたため中身を確認してみたところ支給漏れがあることに気がつきました。支給漏れの期間は10年以上前ですが、支払ってもらえるのでしょうか?

過去に支給漏れのあった期間があれば支給漏れのあった全期間さかのぼって支給されます。これを時効特例納付と言います。遡って支払われる年金がある場合には支給当時の年金が現在価値に相当するよう物価上昇相当分として支援加算金が支払われます。

 

労災保険労働者が業務上の事由によって死亡した時
私の夫が工場でのボイラー爆発事故により重傷を負い、病院へ入院して療養を受けていました。しかし、回復することなく2ヶ月後に死亡しました。このような場合、労災保険からは遺族にどのような保障があるのでしょうか?なお私には子供二人がいます。

遺族補償年金の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署に対して行います。請求による遺族補償年金を受ける遺族に対し給付基礎年金の前に自分を限度として、前払一時金が支払われます。葬祭料の請求を労働者が勤務していた事業所を監督する労働基準監督署に対して行います。

 

労働者が通勤災害によって死亡した時
先日私の夫が通勤途中に駅の階段から足を滑らせて階段を転げ落ち脳挫傷で亡くなりました。このような場合、遺族にはどのような保障があるのでしょうか。私は専業主婦で年齢は56歳です。

遺族年金等の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署へ行います。葬祭給付の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署へ行います。請求により遺族年金を受ける遺族に対し給付日額の一斉に自分を限度として前払一時金が支払われます。

 

労働者が第三者行為災害によって死亡した時
先日私の夫が通勤途中に横断歩道を歩行中乗用車にはねられなくなりました。通勤途上のこのようなケースでは第三者行為災害として通勤災害の支給申請を労働基準監督署にすれば遺族給付が支給されると聞きました。どのような手続きをすれば良いのでしょうか?

第三者行為災害届を事業場を管轄する労働基準監督署に提出します。遺族年金葬祭給付の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署へ行います。

 

障害補償年金の受給者が死亡した時
私の夫は昨年起きた業務災害により第2級の障害補償年金を受給していました。しかし、先月亡くなりました。今後どのような手続きをすれば良いのでしょうか。

障害補償年金受給者が死亡した場合、すでに支給された障害補償年金等の合計額が障害等級によって定められた一定額に満たないと、その遺族に障害補償年金差額一時金が差額として支給されます。該当する場合は労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署に対し請求を行います。なお実務的には受給権者が死亡した場合まず遅滞なく年金等受給権者死亡届を労働基準監督署に提出をします。それを受けて労働基準監督署は障害補償年金の差額や未支給の有無を確認の上、遺族に通知します。実際に差額が発生した場合、障害補償年金差額一時金の請求をすることになります。

 

遺族補償年金の受給者が死亡し順位の受給資格者が年金給付を請求するとき
数年前息子が業務上の事故で死亡しました。嫁に遺族補償年金が支給されていたのですが、先日その嫁が不慮の事故で亡くなりました。息子には子供がいませんので、このような場合遺族補償年金は私が受給できると聞きましたが、どのような手続きをすれば良いのでしょうか?

遺族補償年金を受給していた者が死亡し、その死亡した者の他に支給すべき、遺族補償年金の受給資格者がいるときは、その遺族によって年金給付を請求することができます。

 

遺族補償年金の受給権者が保険給付を請求する前に死亡した順位の受給資格者が保険給付を請求するとき
息子は建設会社の社員でしたが先日建設現場で高所作業中に転落死亡しました。息子の妻である嫁が遺族補償年金を受給することになっていましたが、息子が亡くなってから数ヶ月後に嫁も脳溢血で倒れ遺族年金を受け取ることなく死亡しました。息子には子供がいませんのでこのような場合嫁に支給されるはずの遺族補償年金は私が受給できると聞きましたが、どのような手続きをすれば良いのでしょうか?

遺族補償年金を受給する権利がある者は保険給付の請求をしないまま死亡し、その死亡者いた者に支給すべき年金給付がある時は、受給権者が死亡したことにより新たに受給権者となるものが未支給分の年金給付を請求することができます。またこの請求にあわせて第一順位の遺族補償年金の手続き及び転給の請求を行います。

 

遺族補償年金の受給資格者がいない時
父が業務上の事故で死亡しました。遺族は私だけです。私は独立して生活しているので遺族補償年金を受けられませんが、一時金は支給されると聞きました。どのような手続きをとれば良いのでしょうか?

労働者の死亡の当時、遺族補償年金の受給資格者がいない場合には、遺族補償一時金がその遺族に支給されます。遺族補償一時金の受給権者には遺族特別支給金が支給され、さらに遺族特別一時金も支給されます。

 

遺族年金の受給資格者がいない時
先日、私の父が通勤途中に運転を誤り亡くなりました。母は既に他界しており遺族は私だけです。私は独立して生活しておりますが、何か保証はあるのでしょうか。なお私は35歳です。

遺族一時金等の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署へ行います。葬祭給付の請求を労働者が勤務していた事業所を管轄する労働基準監督署に行います。

 

労災給付に対して納得がいかない時
私の夫が業務中に体の変調を訴えて救急車で病院へ運ばれましたが、脳出血で亡くなりました。近頃帰宅も遅く相当残業していたものと思い、労災を申請しましたが、労働基準監督署から不支給の決定を受けました。この決定に納得がいかないのですがどうしたらよいのでしょうか?

労働者災害補償保険審査官に対して審査請求を行います。労働者災害補償保険審査官の決定に不服がある場合は労働保険審査会に対し再審査請求を行います。

 

雇用保険未支給の失業等給付を請求する時
先日私の夫が交通事故で亡くなりました。私は失業給付の受給資格者でまだ支給されていない失業給付があるのですが、亡くなった時点で支給されなくなってしまうのでしょうか?

失業等給付の支給を受けることができる人が死亡した場合で、まだ支給されていないものがあるときは、配偶者・子・父母・孫・祖父母または兄妹姉妹であって、死亡当時生計を同じくしていた者は未支給の失業等給付を請求することができます。

 

相続税の申告・納税

申告

遺産を相続した時の相続税申告
相続税の申告が必要と聞きましたが、いつまでにどこにどのような手続きをしなければならないのでしょうか?

相続または遺贈により財産を取得した人は、被相続人の死亡の日に所有していた遺産と相続開始時3年以内の贈与や相続時精算課税の贈与財産から被相続人に係る債務・葬儀費用を差し引いた合計額から、資産に係る基礎控除を超える額がある場合、相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に、被相続人死亡時の住所地を所轄する税務署へ相続税の申告を提出しなければなりません。

 

相続税の申告期限までに遺産分割が終わらない時
昨年父が亡くなりましたが、遺産分割は相続人で揉めて相続税の申告期限までに終わりそうもありません。遺産分割の場合でも相続税の申告はしなければならないのでしょうか?

遺産が未分割であっても、相続税の申告書は法定申告期限までに提出しなければなりません。遺産分割を@配偶者の税額軽減、A小規模宅地の特例、B特定計画山林の特例の適用を受ける場合には、その申告書に申告期限後3年以内の分割見込書を提出します。さらに申告期限後3年以内に遺産分割が行われない場合は、遺産が未分割であることについてやむを得ない事情がある旨の承認申請を行います。未分割で相続税額に過不足が生じた場合は更正の請求又は修正申告を行います。

 

遺産分割の協議があった時
私達兄弟は父の相続財産について遺産分割の際遺産分割協議書を作成し相続税の申告書を提出しました。最近父が経営していた会社の株式の評価が、相続人が取得する割合を変えることで大幅に下がると指摘を受けました。そこで遺産分割協議をやり直したいと思うのですが、認められるのでしょうか?

当初の遺産分割に重大な瑕疵あるいは錯誤があり、遺産分割が無効である場合以外は、遺産分割協議のやり直しは相続人間の贈与と認定されますので、贈与税の申告が必要です。当初の遺産分割に無効原因があったため、遺産の再分割がなされた場合、相続税額が過大になった時は、更正の請求をすることができる。過少になった時は修正申告をすることになります。

 

遺留分減殺請求がされた時の相続税申告
生前父は遺産のすべてを兄に相続させる旨の遺言を作成していました。そのため私はこの遺言について遺留分に基づき減殺請求をしました。遺留分減殺請求を行った時の相続税の申告手続きはどのようにすれば良いでしょうか?

遺留分権利者が遺留分減殺請求をして相続税の申告期限までに現物返還等が確定した場合には、遺留分権利者と受遺者等は、その減殺請求の確定により相続税の申告及び納付をしますが、返還すべき財産の価額が未確定の場合は減算請求がなかったものとして、相続税の課税価格を計算して申告をします。相続税の申告後に遺留分権利者が遺留分減殺請求に基づき財産を取得し、納税すべき税額が新たに生じたときは期限後申告をします。またその相続税額が当初申告より増加することとなった場合には、修正申告をします。一方、受遺者等は当初取得した財産が減少したことにより相続税額が課題となった場合には、更正の請求をして、相続税の還付を受けることができます。

 

相続税の申告をした後に相続人の人数に変更があったとき
父の相続税の申告をした後被嫡出子による死亡認知の訴えの判決が確定しました。相続人が一人増えたことになりますが相続税の申告はそのままでいいのでしょうか?

相続税の申告書の提出後、相続人の人数に移動が生じたこと等によりその申告に係る課税価格及び相続税額が過大となった場合は更正の請求を行うことにより過納額の還付を受けることができます。

 

相続時精算課税と暦年贈与
私は亡くなった父から3年前に納税資金に充てるようにと上場株式の贈与を受けました。一方、父から住宅資金の贈与を受けた弟は相続時精算課税選択の届出をしています。私と弟では相続税の申告について計算方法及び手続きが異なるのでしょうか?

相続時精算課税適用財産は相続により取得したものとみなして相続税の課税価額に加算されます。そしてその財産について贈与税を納付していた場合は、その金額を受贈者の相続税額から控除し、控除しきれなかった金額は相続税の申告書を提出することで還付が受けられます。暦年課税方式の場合は相続課税前相続開始前3年以内の贈与に限って相続税の課税価格に加算して相続税の計算を行います。そしてその受贈財産について贈与税を納付していた場合は、贈与税額控除の適用を受けられます。この場合、控除しきれない金額があっても還付されません。相続税の申告をする場合、他の相続人等が被相続人から受けた相続開始前3年以内の贈与または相続時精算課税制度適用の贈与に係る贈与税の課税価額の合計額については、税務署長に対し開示を請求することができます。

 

死亡した者が個人事業を営んできた時
飲食店を経営していた父が死亡しましたので私が父の事業を引き継ぐことになりました。父の確定申告はどのようにすれば良いのでしょうか?またその他の届出等の手続きは必要になるのでしょうか?

所得税及び復興特別所得税の準確定申告書を相続の開始があったことを知った日の翌日から4ヶ月以内に提出します。所得税について青色申告を行っている場合に純損失が生じた時は準確定申告による純損失の繰戻還付請求ができます。死亡したものが消費税の課税事業者の場合には、消費税の準確定申告書を上記と同様相続開始があったことを知った日の翌日から4ヶ月以内に提出します。被相続人の事業開始等の届出書を提出しなければなりません。被相続人の事業を承継した相続人は事業開始にあたり各種届出書を提出しなければなりません。

 

相続税の更正処分に不服のある時どのようにすれば良いのでしょうか?

更正処分受けてから3ヶ月以内に再調査の請求をします。再調査の請求の結果においても不服の時は審査請求をします。それでも不服の時は訴訟します。

 

特別縁故者の相続税申告
私は特別縁故者の申立てを行い不動産を取得することになりました。このような場合に特別縁故者には相続税の申告は必要でしょうか?

特別縁故者が家庭裁判所の審判により相続財産の分与を受けた場合は、そのものが被相続人から相続財産遺贈により取得したものとみなされる。財産分与の財産の時価が遺産に係る基礎控除額を超えている場合等は相続税の申告が必要となります。

 

 

遺産を国又は公益法人等に寄付したい時
父は生前絵画や骨董品などを収集していました。先日父が亡くなり私たち相続人は遺産である絵画骨董品を国立美術館に寄付したいと考えています。このような場合これらの遺産に対する相続税はどのようになるのでしょうか?

相続や遺贈によって取得した財産を相続税の申告書の提出期限までに国や地方公共団体又は特定の公益を目的とする事業を行う特定の法人などに寄付した場合や特定の公益信託の信託財産とするために支出した場合は、その寄付をした財産や支出した金銭は相続税の対象としない特例があります。

 

納税

納付の手続き
一人暮らしをしていた父が亡くなり、相続税の申告書を提出することになりました。相続人は私ひとりで京都に住んでいます。相続税はどこにいつまでにどのように納付すれば良いのでしょうか?

相続税の納付は申告期限と同じく相続の開始があったことを知った日の翌日から10ヶ月以内に原則として金銭で納付しますなお相続税申告書は被相続人の死亡時の住所地の所轄税務署長へ提出しますが納税についてはその諸葛?無証明を記載した納付書を持参して全国どこの金融機関等からでも老化することができます相続時精算課税適用者等について相続税を還付される場合には還付される税額の受け取り場所の附票を添付して税額の還付を受けます相続人が非居住者の場合には納税管理人の届出手続きが必要になります。

 

相続人が限定承認をした時
借金を残して父親が亡くなりました。限定承認の方法により自宅を取得できると聞きました。限定承認の場合、亡父の所得税の確定申告をしなければならないそうですが、どのようにすれば良いのでしょうか?

相続人等が限定承認をした場合、被相続人が相続財産を相続開始時の時間に相当する金額により譲渡したものとして所得税の準確定申告を行います。

 

未登記の不動産を相続した時
父が亡くなり遺産分割協議の結果私が不動産を相続することになりました。その中に未登記の建物があり市役所から送られてくる固定資産税の納付書がまだ被相続人の名義のままです。名義変更手続きはどのようにすれば良いのでしょうか?

相続人が未登記家屋を相続した場合、本来はほとんど受けて相続登記を行うべきですが、固定資産税については納税義務者変更届出書を市区町村に提出し、名義変更手続きを行えば相続人の名義で固定資産税の納付書が送付されます。

 

相続登記が完了するまでの納税義務者の代表者を指定する時

不動産の相続登記が未了の間も、固定資産税が発生します。相続登記が完了するまでの間に相続人に仮固定資産税の納付又は還付に関する納税通知書を受領するために、相続人代表者指定届の提出しなければなりません。この届出書は固定資産税の納税に限定したもので法的に相続する資産の所有権を確定するものではありません。なおこの届出書を提出した後に相続登記を放った場合は登記を優先します。

 

納税猶予

農地を相続した時

私は公務員でしたが農業経営を営む父が亡くなり後継者となりました。相続税の納付については農地等についての納税猶予を受けたいと思いますが、手続き等を教えてください。

相続税の納税猶予の特例の適用が受けられる農業相続人は被相続人の相続人で相続税の期限内申告書に納税猶予を受ける旨の事項を記載して提出しなければなりません。納税猶予期間内の手続きとして相続税納税猶予の継続届出書の提出が必要です。納税猶予の適用を受けた相続税額は一定の要件に該当する場合に免除されます。

 

山林を相続した時

私は会社員でしたが林業経営を営む父が亡くなり後継者となりました。相続税の納付については山林についての納税猶予を受けたいと思いますが手続き等を教えてください。

相続税の納税猶予の特例の適用が受けられる林業経営相続人は相続税の期限内申告書に山林についての納税猶予の特例の適用を受ける旨の事項を記載して提出しなければなりません。納税猶予期間内の手続きとして山林についての相続税の納税猶予の継続届出書の提出が必要です。

 

取引相場のない株式等に関する遺留分の特例を受ける時

父は中小企業の自動車部品製造会社の経営者で会社の筆頭株主です。父は私を後継者にするため生前にその株式を渡しに贈与する意向を持っています。この株式の贈与を受けた場合には父の相続の際に遺留文として減殺請求の対象になりますか?中小企業の円滑な事業継承のために遺留文に関する特例が認められ遺留分減殺請求の対象とならなくなりましたか?この制度ではどのようになるのでしょうか?

旧代表者の推定相続人及び後継者の全員で合意書面を作成します。後継者はその行為をした日から1ヶ月以内に経済産業大臣に対して合意についての確認の申請を行います。後継者はその確認を受けた日から1ヶ月以内に家庭裁判所に対して遺留文の算定に係る合意の許可の申立てを行います。後継者には親族ない後継者の他親族外後継者も含まれます

 

非常上場株式等についての相続税の納税猶予の特例を受けていたものが亡くなった時

私の夫は夫の父が経営していた会社を承継し非常上場株式等についての相続税の納税猶予等の制度の特例を受けていましたが、先日亡くなりました。どのような手続きをすればいいですか?

後継者の死亡があった場合には非常上場株式等についての相続税の納税猶予の免除届出書を提出することによりその死亡があった時において納税が猶予されている相続税の全部又は一部についてその納付が免除されます。平成30年度の税制改正において措置された特例においても上記の一般措置と同様の手続きが必要とされています。

 

相続税の申告納付後に納税額が過大であることが判明したとき

2年前に夫が亡くなり相続税の申告手続きを行いましたが、土地の評価額が500万円過大であったことが最近わかりました。このような場合、税金は還付されますか?

既に行った申告の税額が課題であった場合に更正の請求が可能な期間内であるときは更正の請求を行うことになります。

 

その他

相続により取得した財産が災害によって被害を受けた時

2ヶ月前に夫が病気で亡くなり私は相続によって家屋を取得しましたが地震により全壊となりました。相続税に関して災害減免措置があると聞きましたがどのような手続きをすればいいですか?

相続または遺贈により取得した財産が災害によって被害を受けた場合において一定の要件に該当するときには相続税が軽減されます。法定申告期限前に災害があった場合は相続等により取得した財産の価額から被害を受けた部分で保険金損害賠償金等で補填されなかった部分の価額を控除して課税価格を計算することになります。法定申告期限後に災害があった場合には災害のあった日以後に納付すべき相続税額で課税価格の計算の基礎となった財産の価額のうち被害を受けた部分で保険金損害賠償金等で補填されなかった部分の価額に対応する金額が免除されることになります。

 

相続財産を譲渡した場合の取得費の特例を受ける時

私は昨年6月に死亡した父の相続によりマンションを取得し、このマンションを今年の1月に売却しました。今年の2月下旬には相続税申告書を提出し納税も済ませこれから譲渡所得の申告に取り掛かるところです。相続財産を早期に譲渡した場合には特例があると聞きましたが、どのような特例でどのような手続きが必要なのでしょうか?

相続または遺贈により財産を取得した者がその財産を相続の開始があった日の翌日から相続税の申告期限の翌日以後3年を経過するまでの間に譲渡した場合は、譲渡所得の金額の計算上相続税額のうち一定の金額が取得費に加算される特例を適用することができます

 

売買契約締結後売買代金受領前に相続が開始した時

父は生前に自己所有の土地の売買契約を締結していました。父はすでに手付金として500万円を受け取っていましたが、残り4500万円については受け取る前に亡くなってしまいました。また所有権の移転登記は売買代金を全て受領後に行う予定でした。このような場合譲渡所得の申告はどのようにすればいいでしょうか?

譲渡所得の計上時期は原則として資産の引渡し日ですが、納税者の選択により資産の譲渡に関する契約効力発生日とすることもできます。従って売買契約中に売主が死亡した場合は資産の引渡し日を選択したときは相続人の譲渡所得として契約効力発生日を選択したときは被相続人の準確定申告で譲渡所得として申告します。

 

相続空き家を譲渡した場合の譲渡所得の特例を受ける時

平成26年4月に父が亡くなり生前住んでいた家屋を相続しました。私にはすでに家があり他に新しい居住者の予定もないため空き家となっています。空き家の維持管理にはコストがかかるため家を取り壊して譲渡しようと考えています。相続空き家の譲渡について特別控除が受けられるそうですが、どのような手続きが必要でしょうか?

相続または遺贈により被相続人居住用家屋及び被相続人居住用家屋の敷地等を取得したもので相続開始があった日から同日以後3年を経過する日の属する年の12月31日までの間にその取得した被相続人居住用家屋等を一定の要件のもとに譲渡した場合には、その譲渡した日の属する年の翌年3月15日までに確定申告書を提出して被相続人の居住用財産に係る譲渡所得の特別控除の特例を受けることができます。

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